フェリーで日本唯一の「24時間運航」41年の歴史に幕! しかし「24時間待機」は継続中!? 一体なぜなのか

約41年間続けた「日本唯一」の24時間運航を終了した鹿児島のフェリー。しかし、運航を休止する深夜帯でも、スタッフは船に常駐しています。そこには単なる交通機関を越えた“使命”がありました。

待ち受けていたのは「SES」

 桜島フェリーは4隻を運航しており、鹿児島港で乗り込んだのは2011年に就航した電気推進船「桜島丸(サクラエンジェル)」です。

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鹿児島港フェリーターミナルの乗船口。「運賃は後払いです」などと大きく表示している(大塚圭一郎撮影)

 電気推進船は従来のディーゼル機関を主推進機関とする内燃機関船と比べて二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)の排出量を削減して環境負荷を低減し、省エネルギー化したのが売りです。客室内での騒音や振動を抑えているのも利点で、国土交通省肝いりの次世代内航船「スーパーエコシップ」(SES)です。

 船名に付いている「サクラエンジェル」は、桜島フェリーのマスコットキャラクターの名前です。広島県江田島市の中谷造船(現・中谷造船海運)が建造した1330総トン、長さ57.36m、幅13.50mの船で、旅客定員が657名、車両積載能力は乗用車で約63台です。

 この船はディーゼル発電機関で発電した電気で推進モーターを回して進みます。搭載したディーゼル発電機関3台のうち通常は2台を駆動し、強風時などには3台全てを使います。

 また、プロペラを備えるポッドが回転する「二重反転式ポッド推進器」を船首と船尾に1台ずつ採用し、舵を省いたことも特色です。舵を使った船では不可能だった真横方向への移動も可能になるなど操縦性能が高まりました。燃費性能も改善し、同規模の従来船と比べて時間当たりの燃料消費量を約18%減らしています。

 船内はバリアフリー化しており、エレベーターを船体中央に配置することで車いすやベビーカーの利用者らもクルマを駐車する車両甲板から客室までスムーズに移動できます。全ての客室出入り口に自動ドアを採り入れ、通路と客室との段差をなくし、多目的トイレには赤ちゃんのおむつを交換するためのベビーベッドもあります。

【15分で食え!?】これが桜島フェリー名物“絶滅危惧のうどん”です(写真)

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