東京の木材で戸越銀座駅「木になるリニューアル」 その目的・効果は 東急
商店街で知られる東京の戸越銀座。その駅が約90年ぶりにリニューアルされました。ポイントのひとつは「東京の木材」です。「駅シンボルマーク」「のれん」の設置なども行われています。
東京・多摩の木材をふんだんに使用
長さが関東有数で、メディアにもしばしば登場する戸越銀座商店街(東京都品川区)。2016年12月、東急池上線の戸越銀座駅が開業から約90年ぶりにリニューアルされ、11日(日)に竣工セレモニーが行われました。
「日本を代表する商店街、発展する『戸越銀座』にふさわしい駅です」(品川区 浜野 健区長)
「木になるリニューアル」と題された今回のリニューアルは、「1927(昭和2)年10月の開業から約90年の年月を刻んだ戸越銀座駅の木造駅舎の趣や想いを継承」して行われ、その名の通り、東京・多摩産の木材をふんだんに使用しているのが大きな特徴です(丸太換算でおよそ470本分)。
東急電鉄によると、鉄骨造りに比べて建設段階の二酸化炭素放出量が約100トン削減され、木材使用による炭素固定化により約70トンの二酸化炭素削減に寄与。また、木材の利用を通じ「植える・育てる・使う・植える」という森林資源の循環利用を促進し、東京都の森林・環境保全に貢献したといいます。
地場の多摩産材を活用することは、水源の涵養(かんよう)や災害の防止、二酸化炭素の吸収といった多面的な機能を発揮するほか、東京における持続的な森林整備と林業振興にもつながるとのこと。駅リニューアル事業の一部は、東急電鉄が「平成27年度東京都森林・林業再生基盤づくり交付金事業」で採択を受け、その補助によって実施するもので、都内の鉄道施設としては初の事例だそうです。
紺と黄色の車両って、小田急の旧塗装に似ていますよね。
小田急も東急も元々は大東急だったからかな?