広島の山を切り開いた「大きなニュータウン」の“環状道路”つながる! 行き止まりから一挙2キロ延伸で“アウトレット直結”
広島市は「ひろしま西風新都」内を走る道路ネットワーク「西風新都環状線」の新区間が開通すると発表しました。
「西風新都環状線」新区間が開通へ
広島市は2025年12月5日、整備を進めてきた「西風新都(せいふうしんと)環状線」の梶毛南工区(延長1960m)が、12月21日(日)14時ごろに開通すると発表しました。
西風新都環状線は、広島郊外のニュータウンである「ひろしま西風新都」のエリア内を、ぐるりと囲むように走る環状道路ネットワークです。西風新都は市中心部から北西約5~10kmの位置に広がる丘陵地に形成されており、区域面積は港湾部のデルタ市街地とほぼ同等の4570ヘクタールと広大。平成初期より本格的に開発が進み、1994年にはアジア競技大会の開催に合わせ、新交通システムの「アストラムライン」も開業しています。
今回開通する梶毛南工区は、流通拠点などが位置する石内北エリアと、住宅地や工業拠点が立地する梶毛東エリアを結びます。現在、両エリアは梶毛川沿いの谷筋をゆく代替路はあるものの、やや迂回が必要でした。今回は石内北エリアの中心を貫く道路が延伸する形で両エリアがつながり、広島県免許センターや「ジ・アウトレット広島」などと直結します。
本路線の開通により、西風新都環状線は南西側の半分に相当する部分が完成し、環状ネットワークとしての機能が高まる見込みです。
ちなみに、この近隣にはアストラムラインの終点である広域公園前(修道大学前)駅があります。広島市は現在、アストラムラインについても広域公園前駅から西広島駅方面に延伸し、環状線を形成する計画を進めています。





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