小田急ロマンスカー「EXEα」、「隙間」で座り心地アップ
小田急の特急「ロマンスカー」のなかで、特に座り心地で定評がある30000形「EXE」。このたび行われる「EXEα」へのリニューアルで、それが進化します。ポイントは「隙間」です。
評判の良い「EXE」の座席
1996(平成8)年にブロンズ色の外装、「EXE(エクセ)」という車両の愛称で登場し、小田急電鉄の特急「ロマンスカー」の一員になった30000形電車。このたび全面的にリニューアルされ、「EXEα(エクセ アルファ)」に進化します。
新宿と箱根などを結び、前面展望席など非日常的なイメージもある小田急「ロマンスカー」。そのなかで「EXE」は通勤など日常的な需要にも応えるべく製造された車両で、「華やかさ」「非日常性」という意味では、「ロマンスカー」のなかで目立たない存在かもしれません。「EXE」は鉄道愛好者団体の「鉄道友の会」が毎年、優れた車両に贈っている「ブルーリボン賞」を小田急「ロマンスカー」で唯一、受賞できなかった車両でもあります。
しかし10両編成を、場合によって6両と4両に分割して運転できるといった運用上の利便性、特急車両としてふさわしい快適性を備えているほか、1996年度「グッドデザイン賞」、2007年度の「ロングライフデザイン賞」を受賞しています。定員が多いことも特徴で、すなわち着席できる人が増えるわけですから、「通勤特急」として利用者側にも好ましいポイントです。
またこの「EXE」では、「ふかふか」だと座席の良さを指摘する声がしばしば聞かれ、小田急の担当者も一定の評価が得られていると話します。
「EXE」から「EXEα」への“進化”で、この評判の良い座席も“進化”しました。
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