海上保安庁待望! 砕氷OKなヘリ巡視船「そうや」引き渡し 配備先は「ロシアに近い拠点港」

海上保安庁の新たな巡視船「そうや」の引き渡し式が2025年12月19日(金)、横浜市磯子区にあるJMU(ジャパンマリンユナイテッド)横浜事業所磯子工場で行われました。

砕氷能力+ヘリコプター運用能力も持つ大型船

 海上保安庁の新たな巡視船「そうや」の引き渡し式が2025年12月19日(金)、横浜市磯子区にあるJMU(ジャパンマリンユナイテッド)横浜事業所磯子工場で行われました。

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海上保安庁に引き渡された最新鋭のヘリコプター搭載型巡視船「そうや」(深水千翔撮影)。

「そうや」は、2021年度の補正予算で建造が計画されたヘリコプター1機搭載型の大型巡視船です。先代「そうや」と同じく砕氷能力を持つのが特徴で、冬季に海氷海域で航行することを想定し、鋭角の砕氷型船首を採用するとともに、ヘリコプターの発着スペースを確保するため、船尾形状はオーバーハング型になっています。

 船体サイズは全長約92.4m、幅約16.4m、総トン数は約4200トン。速力は20ノット(約37km/h)以上で、連続砕氷能力として厚さ1mの氷を割りながら3ノット(約5.56km/h)で航行できる性能が付与されています。

 総事業費は約154億円で、最新鋭の巡視船として昼夜問わず取り締まりや監視活動が行えるよう、各種能力が向上しています。30mm機関砲や遠隔放水銃を備えるほか、船橋には遠隔監視採証装置や停船命令等表示装置を装備。また、複合型ゴムボートと高速警備救難艇も搭載しています。

 配属先は先代「そうや」と同じく、北海道の釧路海上保安部(第一管区)で、北太平洋やオホーツク海を中心に、海難救助や海洋権益の保全、流氷観測、大規模災害への対応などを想定しています。

 なお、船番は先代「そうや」の「PLH-01」を継承しています。

【写真】船橋やヘリ格納庫も 最新巡視船「そうや」内外をイッキ見!

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