京阪の「最閑散駅」は個性的すぎる!? ホームに立てばわかる“日本一の傾きっぷり”とは

滋賀県大津市にある京阪京津線の大谷駅は、京阪電鉄の駅で利用者が最も少ない駅となっています。同駅は他にも個性的な特徴があります。

1日当たりの利用者は211人

 滋賀県大津市にある京阪京津線の大谷駅は、京阪電鉄の駅で利用者が最も少ない駅となっています。同駅は「日本一急勾配の駅」という称号を持っており、ホームにあるベンチが一風変わっていて、駅の急勾配を実感することができます。

Large 20260103 01

拡大画像

京阪京津線(画像:写真AC)

 京阪京津線は、京都市の御陵(みささぎ)駅と滋賀県大津市のびわ湖浜大津駅を結んでおり、大谷駅は1912(大正元)年に開業しました。

 駅は百人一首の「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」で知られた、逢坂越えの途中に設けられました。平安時代、逢坂越えの道は京都と大津を結ぶ幹線道路で、多くの人が行き交った歴史ある場所でもあります。

 2024年度の1日当たりの利用者はわずか211人。駅はホーム自体が40パーミルもの勾配となっており、明らかにホームが傾いています。

 本来、停留場の勾配は10パーミル以下にしなければならないところ、大谷駅は車両を4両化する際にホームを延長する場所がなかったために特例で認められ、日本一急勾配にある駅(山岳鉄道を除く)となりました。標高も京阪線で最も高くなっています。

 ホームに設置されているベンチは座る部分こそ水平ですが、その代わり脚の長さが左右で大きく異なっています。ホームにしばらく立っていると、平衡感覚が狂いそうになるほどです。大谷駅には日中時間帯は毎時3本が停車しますが、列車はすぐに発車していきます。

 京阪電鉄は、2021年にロサンゼルス・エンゼルス在籍中の大谷翔平選手がMVPを受賞した際、その偉業を祝福すると共に、公式Xで大谷駅のベンチ画像を公開。急勾配に設置されたホームが「右肩上がり」に見えることにちなんで、更なる活躍を祈念するメッセージを贈っています。

 なお、大谷駅を発車した大津方面行き電車は、最大61‰という日本でも有数の急勾配で一気に標高を下げ、大津市街の路面電車区間へ入っていきます。

 山岳路線である京津線ですが、京都市営地下鉄東西線へも乗り入れており、ひとつの列車の車窓で地下鉄・登山鉄道・路面電車の3つの顔を持つ、日本でも特異な路線となっています。

 この路線を走る800系電車は、地下鉄、登山鉄道、路面電車として必要な機能を全て備えています。先頭車がクロスシート、中間車がロングシートとなっており、景色が楽しめるクロスシートに座れば、目まぐるしく変化する車窓をより楽しむことができます。

【画像】明らかに傾いている..これが京阪の「最閑散駅」にあるベンチです

最新記事

コメント