「いかにも富士山が見えそう」な場所を走るローカル線、イメージとちょっと違う? 特急は頻繁な乗降でにぎわう

富士~甲府間を結ぶJR身延線は、様々な顔を持つ路線です。富士山の裾を走る観光路線の趣もあれば、特急が走る都市間輸送路線の側面もあります。実際に乗ると、その表情も様々でした。

風光明媚な車窓

 1995(平成7)年には373系が投入され、急行「富士川」は特急「ふじかわ」に格上げ。当初は停車駅を絞った速達列車型が存在し、静岡~甲府間を1時間59分で結びました。現在は2時間20分前後となっています。

 なお、特急「ふじかわ」が走る身延線は、50km以内や30km以内の特定特急料金も設定されており、線内での短距離利用客に配慮がされています。

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)が、平日の甲府8時45分発特急「ふじかわ」に乗車した際は、南甲府からの乗車が多いなど、実際に短距離利用客の姿が見られ、特定特急料金の必要性を実感しました。

 当日の乗車率は50%ほどで、富士宮~富士間では外国人団体客の姿も見られ、富士山のインバウンド需要を感じました。東海道本線の富士~静岡間でも乗車があり、近距離需要に対応している印象がありました。

 車窓については、甲府駅を出てから2kmほどは中央本線と並走するため、複線のように感じられます。市川大門駅辺りから山深くなり、笛吹川・富士川が並走。波高島駅以南は富士川の美しい景観を楽しめます。

 主要駅である身延駅は広い構内を持つものの、駅前の街並みは小さめ。対岸が発展している印象でした。

 なお、身延線は富士山の外周を回るような印象がありますが、大きな富士山を楽しめるのは主に西富士宮~富士間で、それ以外はあまり見えません。むしろ富士川の景観を楽しんだ方が良いように感じました。

 富士宮駅からは高架区間もあって、列車の本数も速度も増し、別の路線に乗り入れたようです。様々な表情があり、飽きることがない路線だと感じました。

【風光明媚】これが山も川も楽しめる身延線の車窓です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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