JALの「真っ白な旅客機」その驚愕の機内って? “ギネス級最強エンジン搭載”の元主力機、“お別れ”直前の姿に肉薄
JALで運用されていたボーイング777-300ER「JA732J」。2025年2月1日現在、この機体はJALの塗装が剥がされた真っ白なデザインとなっており、次の使用顧客に機体を引き渡すための「退役整備」が進められています。この整備中の機体の内部に、今回入ることができました。
整備のプロに聞く「退役整備」の裏側
退役整備を担当するJALエンジニアリング羽田航空機整備センターの和田雅洋氏によると、「退役整備は買い手が決まっているため、そのリクエストによって作業内容が大きく変わります」といいます。たとえば、「エンジンはそのままで、内視鏡を使った内部の健全性確認のみを行う」というケースもあれば、大規模な部品交換を伴う場合もあるとのことです。
JA732Jでは、大掛かりな作業として、3つあるランディングギア(着陸装置)すべてと、左右のエンジンの交換を実施したとしています。
後継機の導入にともない退役が進むJALの777-300ERですが、和田氏によると、JALの国際線仕様機のなかでは少数派となる「ファーストクラス」を備えた4クラス構成であることから、客室仕様が非常に凝っており、専用設計の部品も多いといいます。そのため、客室関連の整備には多くの時間を要するのが特徴のひとつだそうです。
「長い時間をかけてしっかりと整備をして送り出すこと。それは私たちの品質、JALエンジニアリングの品質と信頼を維持するためであり、私たち整備士の誇りでもあります。多くの方々のさまざまな思いを乗せて、20数年間、無事に目的地まで届け続けた機体だと思うと、本当に感慨深いものがあります」(和田氏)
なお、JA732Jは今後、3月初旬にも売却先へ回送運航される予定としています。
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。





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