かつての松山~高知間短絡バスルート「久万高原線」、一部区間廃止へ
かつて国鉄・JRが運行した松山~高知間のバス「松山高知急行線」。その愛媛県側の「久万高原線」で、一部区間が廃止されます。
かつてはバスの「予土線」
ジェイアール四国バスは2017年1月13日(金)、松山駅(愛媛県松山市)と久万高原(同・久万高原町)、落出(同)のあいだを結ぶ路線バス「久万高原線」のうち、久万高原~落出間20.0kmを3月31日(金)で廃止すると発表しました。
同線はかつて国鉄およびJR四国が直営した「松山高知急行線」の一部で、1930年代に四国初の省営自動車(のちの国鉄バス)「予土線」として開業。久万高原停留所、落出停留所ともに、かつては鉄道駅と同様の発券業務などを行う「自動車駅」でした。
四国山地を縦断して松山駅と高知駅のあいだを短絡する路線でしたが、松山道や高知道の整備とともに高速バスが登場したことなどから、松山~高知間連絡の役目を終え、2002(平成14)年に落出~高知駅間が廃止されています。
4月1日(土)以降の「久万高原線」は、松山駅~久万高原間で現在と同じく平日8往復、土休日6往復が運行されます。
ちなみに、これまでの「松山高知急行線」廃止区間のうち、久万高原町内における支線は久万高原町(町営バス)が、落出からJR土讃線・佐川駅(高知県佐川町)までの区間は黒岩観光が代替となるバスをそれぞれ運行。ジェイアール四国バスによると、今回廃止の久万高原~落出間も、久万高原町が運行を引き継ぐ予定です。
【了】
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