熊本-鹿児島に“高速もう1本”あと少し!? 「南九州道」の県境部、開通見込みでる! 災害相次ぐ地域に“ダブルネットワーク”形成へ
南九州道の一部「芦北出水道路」について、全線開通のめどが立ちました。
九州道の海回り「南九州道」さらに開通めど!
国土交通省 八代河川国道事務所は2026年2月16日、「南九州西回り自動車道」の一部として建設している国道3号「芦北出水道路」の水俣IC~出水IC間(16.3km)が、2028年度に開通すると発表しました。
「南九州西回り自動車道」は八代JCT(熊本県)から鹿児島市の鹿児島ICまで、山側を行く九州道に対して海回りの自動車道を形成するもので、「南九州道」の愛称で呼ばれています。八代JCT側の12kmと、鹿児島IC側の22.2kmはNEXCO西日本の有料区間ですが、そのほかは国が無料の自動車道として建設しています。全線が暫定2車線です。
全線約142kmのうち、未開通なのは熊本・鹿児島県境をまたぐ芦北出水道路(29.6km)の一部と、鹿児島県側の阿久根川内道路(22.4km)を残すのみ。このうち前者は2019年までに芦北IC-水俣IC間の約13.3kmが開通済みです。残りの出水ICまでの区間について今回、「構造物の完成目処が立った」として、工程を精査して開通見込みの公表に至りました。
この道路の大きな役割の一つが、災害への備えです。近年、気候変動の影響もあり、山間部を通過する九州道では通行止めが増加しているほか、海沿いの沿道でも2000年代以降、豪雨による被害や国道3号の全面通行止めが何度も発生しています。南九州道の整備により災害に強いダブルネットワークを形成する狙いがあります。
また、芦北出水道路では既存区間(芦北IC〜水俣IC)が開通したことで、並行する国道3号の交通量が約8割減少し、交通混雑が緩和しているといいます。八代市~出水市間の所要時間は整備前の104分から約22分短縮の82分となっているそうです。水俣IC~出水IC間の開通後は、同約36分短縮の68分になるといいます。
また、沿道は日本一の養殖ブリの産地。鮮度が命のブリの輸送範囲(翌日売り)は現在、関西や北陸圏と中部圏の一部までとなっているところ、南九州道の整備で中部圏全域への輸送が可能になるといいます。
なお、南九州道もう一つの未開通部である阿久根川内道路の事業進捗率は、2025年3月末で約19%といったところ。開通にはもう少し時間がかかりそうです。




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