かつては“3都県またぎの長大バス!?” 廃止される「都県境の峠越え路線」の盛衰 代替はどうなる? 神奈中
神奈川中央バスの「湖29」「八07」系統が廃止されます。都県境の峠を越えて東京と神奈川を結ぶこの路線バスに乗りました。
実際に乗ってみると
今回、湖29に乗車しました。相模湖駅16時08分発の高尾山口駅行きです。バスは発車時刻の直前に回送でやってきました。相模湖駅で7人が乗車しましたが、このバスが八王子駅まで行かないことを知って乗車を諦めた高齢者もいました。ちなみにこのバスは、土休日なら同じ時刻で八王子駅行きの八07として走っています。
バスは途中、相模湖方の集落のバス停に停車し、1~2人の乗客が降りていきました。この日は平日だったためか、ハイキング帰りと思しき乗客は見当たりません。窓から国道を眺めていても、この峠道を目当てにした「走り屋」やバイクの姿も見かけませんでした。
大垂水峠に向かってカーブが続き、バスの自動放送でも注意喚起の放送が流れます。最近では自動放送の内容が充実し、この路線が3月末で廃止となる旨も自動で放送されていました。
相模湖方から大垂水峠にかけて、道の右側には景色が一望できる場所がいくつかあります。昔の観光ガイドには大垂水峠付近が観光地として紹介され、かつて休憩施設もありました。しかし、中央道の開通で寂れてしまい、大垂水峠の周辺は所々に廃墟が見られるようになっています。
乗客は地元客が中心でしたが、大垂水峠を越えた利用もあり、相模湖駅から高尾方の集落までの利用や、相模湖方の集落から高尾山口駅までの利用もありました。さらに、高尾方の集落から高尾山口駅までの利用もありました。
終点の高尾山口駅までは8人が乗っていましたが、このうち相模湖駅から乗り通した3人はいずれもバスの写真を撮っていました。乗客の数は全体で10人強と、経営的には厳しい路線となるのかもしれません。
湖29は高尾山口駅に到着後、再び相模湖駅行きとして折り返していきました。八07は高尾山口駅からさらに八王子駅まで向かいますが、この区間は、同じ経路を走る京王バスの山01系統が八07の運行終了後も引き続き運行されます。
また、八07の運行終了で八王子駅北口から神奈中バスが撤退しますが、八王子駅南口では神奈中バスの路線(八77系統橋本駅北口~八王子駅南口)が引き続き運行されます。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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