「東京で最も急」な“名もなき坂”はほぼ崖!勾配37%が生んだ不思議な光景とは

東京でもっとも急な坂は多摩湖のすぐ南にあります。東大和市にあるこの坂には、傾斜が急すぎたために変わった立ち方をしている「転落防止バー」が存在します。

急すぎて斜めに立つ「車止め」

 最急勾配区間の下にも、湖畔通り側からの車両をブロックする車止めが2つ設置されています。しかし、その立ち方は少し変わっています。地面に対して垂直ではなく、「傾斜に対して垂直」。つまり横から見ると少し寝かせたような角度で立っているのです。

Large 20260316 01

拡大画像

あまりにも急なため転落防止バーを斜めに設置している(乗りものニュース編集部撮影)

 この車止めを見ると、「この傾斜を下っているあいだ、体はこれほど前のめりの角度になっているのかもしれない」と感じるかもしれません。自転車で上る場合は、ギアを軽くするか押しながらでないと難しく、雪が降った日や坂が凍結しているときには、歩くことすら危険に思えるでしょう。

 周辺には、湖岸道路と下の湖畔通りを結ぶ路地がいくつもあります。この路地の西側には、クルマも通れる「勾配28%」の標識が立つ急坂もあります。この一角は周辺のなかでも古く、1960年代の航空写真を見ても、すでに造成されていることがわかります。現行の道路構造令が制定される以前につくられた、古い道路といえます。

 一方、37%勾配のある路地のすぐ東側の一角は、後から造成された地域で、急坂のつくりにも違いが見られます。37%や28%勾配の道がまっすぐに伸びる急坂であるのに対し、こちらは道幅もやや広く、勾配を緩和するためか、道路をあえてクランク状に折り曲げています。見通しは悪くなるものの、少しでも通行しやすくするための工夫といえるでしょう。

 そもそも東大和市の北部は、「狭山丘陵」と呼ばれる起伏の激しい地域です。多摩川が周囲を削り取る形で取り残されたことで、このような地形になったとされます。一方、南部には比較的平坦な「武蔵野台地」が広がっています。

 この地域では、狭山丘陵と武蔵野台地の境目や、丘陵の谷筋に沿って道路が整備されたため、地形の起伏をそのまま反映した「激坂」が数多く存在しているのです。

【転がり落ちそう】これが「都内で1番」急な坂です(画像)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 大田区中央にはもっと急だと思われる坂があります(笑)

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス