空自T-4後継機の座を「“旧東側”の刺客」が狙う! M-346より低コスト? 関係者が語るその可能性

航空自衛隊のT-4中等練習機の後継機選定が注目されるなか、日本では馴染みの薄いチェコの機体が一部の注目を集めています。どのような飛行機なのでしょうか。

背景には「まだ先は分からない」が?

 筆者が取材した関係者によると、T-4後継機の行方がまだ明らかにならず、近年注目を集めている対ドローン対策も、L-39「スカイフォックス」は派生型の軽攻撃機があるため有効ではないか、との考えがあるためです。さらにM-346などより取得価格や運用費が低いとの評判に加え、トルコの練習機の動向を横目に見ているのではないかというのもありました。

 トルコの航空機産業は無人偵察機「バイラクタル」の名が知られたことも合わせて近年は躍進が目立ち、T-4と同じクラスの練習機にも2023年に初飛行した「ヒュルジェット」があります。仮に「ヒュルジェット」が海外展開へ向けた動きを見せるようなら、次世代型へ進化したL-39「スカイフォックス」にもビジネスチャンスはあると見ているのではないか、とのことでした。

 なお、筆者はこれを基に、2月にシンガポールで開かれた航空ショーへ出展していたアエロボドチョディに聞いたところ、「国同士の話し合いによる」とし、回答は得られませんでした。

 日米同盟や日本はイギリスとイタリアとGCAP(次期戦闘機)を共同開発していることを踏まえると、イタリアとアメリカのT-4後継機候補に対して、L-39「スカイフォックス」がどこまで健闘するかは分かりません。しかしそれでもなお、この機体の名が一部でT-4後継機の候補として浮上するのは、それだけT-4後継機というトピックが、世界の航空産業の関心を集めているからと言えるかもしれません。

【写真】えっ…これがT-4後継レースに出現の「ナゾの練習機」全貌です

Writer:

さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。

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