「上下分離」など検討の8線区、今後20年の維持費は167億円に JR北海道

JR北海道が、輸送密度200人以上2000人未満の8線区における土木構造物の大規模修繕・更新費用が今後20年で167億円かかると発表しました。

老朽化車両の更新費用も発表

 JR北海道は2017年2月8日(水)、輸送密度(1kmあたりの1日平均輸送人員)が200人以上2000人未満の線区における土木構造物の、今後20年間にかかる大規模修繕・更新費用が概算で167億円にのぼると発表しました。

 経営が悪化しているJR北海道は2016年7月、土木構造物の大規模修繕・更新に関する実地調査を開始。同年11月には輸送密度2000人未満の線区を「単独での維持が困難な線区」とし、あわせて輸送密度200人未満の3線区における大規模修繕・更新費用を発表しました。その額は58億円で、同社はこの3線区について、バスなどへの転換を地域と協議していきたいとしています。

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JR北海道による大規模修繕・更新の一例(画像出典:JR北海道)。

 一方、今回発表された輸送密度が200人以上2000人未満の8線区における大規模修繕・更新の概算額はそれぞれ次のとおりです。

・宗谷本線・名寄~稚内間183.2km、23億円

・根室本線・釧路~根室間135.4km、30億円

・根室本線・滝川~富良野間54.6km、11億円

・室蘭本線・沼ノ端~岩見沢間67.0km、7億円

・釧網本線・東釧路~網走間(全線)166.2km、33億円

・日高本線・苫小牧~鵡川間30.5km、3億円

・石北本線・新旭川~網走間(全線)234.0km、57億円

・富良野線・旭川~富良野間(全線)54.8km、4億円

 これらの線区については、2016年11月の発表によると、鉄道を維持する仕組みについて、列車の運行主体(上)と、鉄道施設などの保有・管理主体(下)を分離する「上下分離方式」の導入などを軸に地域と協議していくといいます。

 なお今回、土木構造物とは別に、今回の8線区で使用している老朽化車両の更新費用についても発表されています。それによると、今後20年間で更新が必要になる車両は観光列車用を除き116両で、更新費用は計268億円です。

【了】

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