【空から撮った鉄道】「そのままジオラマ化したい!」単行ディーゼル車がトコトコ走行 本州最北の私鉄と「唯一」の信号機を狙う
新緑と水田のまばゆい5月に本州最北の私鉄・津軽鉄道を空撮しました。単行のディーゼルカーが津軽平野の田園地帯をトコトコ走るのどかな日常の姿を紹介します。
この記事の目次
・ジオラマのような光景が広がる始発駅
・腕木式信号機と列車のツーショットに成功
・空撮で初めて気づいた「慎吾列車」の屋根
・20.7kmの旅の終点 プツッと途切れる線路は?
【画像枚数】全27点
ジオラマのような光景が広がる始発駅
津軽鉄道は、青森県五所川原市のJR五能線五所川原駅に隣接する津軽五所川原駅を起点に、津軽平野の田園地帯を北上し、津軽中里駅までを結ぶ全長20.7kmの非電化単線路線です。津軽五所川原~金木間はタブレット閉塞、金木~津軽中里間はスタフ閉塞となっています。

沿線は米どころに加えて太宰治の故郷でもあります。途中の金木駅は唯一の交換駅であるとともに、太宰の生家を博物館にした「斜陽館」の最寄りで、沿線の観光スポットにもなっています。
空から撮った鉄道では2021年に空撮した模様を駆け足で紹介しましたが、あらためて起点から終点までなぞっていきましょう。撮影は全て2021年5月26日で、それから約4年経過していますが、路線の光景はほとんど変化ありません。
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Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。