自動車貿易の「現場」とは? 知られざる自動車専用船、クルマはかくして海を渡る

日米間の自動車貿易が話題の昨今ですが、実際の貿易の現場、すなわちクルマを海外へ運び、運ばれてくる現場とは、どのようなものなのでしょうか。

高さ50m、12層におよぶ「海上立体駐車場」

 日本郵船が所有する「自動車専用船」は、約12層ある貨物倉のデッキに、一度に約7000台のクルマを積載することが可能です。車両積載有効面積は、東京ドームのグラウンドにして約4つぶん(約5万2000平方メートル)あるそうです。

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自動車専用船の船尾に設けられたスターンランプ(写真出典:日本郵船)。

 一般的なほかの貨物船との大きな違いは、主な積荷であるほとんどのクルマが自走して積み揚げ(船への積み込みと船からの陸揚げのこと)されるという点で、「サイドランプ(センターランプ)」、「スターンランプ(クォーターランプ)」と呼ばれる、船と岸壁とをつなぐランプ(傾斜路)が設けられています。

 また、それだけ大量のクルマを積み込むため、貨物倉にクルマの排気ガスが滞留しないよう、大型の換気装置(ベンチレーター)が装備されています。

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自動車専用船の貨物倉。デッキ(床)は可動式で高さを調整でき、車高の高い建設用車両なども運搬できる(写真出典:日本郵船)。

 船への積み付け(荷の積み方、配置のこと)は、プランナーと呼ばれる専門スタッフがプランを作成します。船内に配置されている柱や可動式ランプなどは船によって大きく仕様が異なるため、それらを考慮しつつ、「航海中、船が傾いても元に戻る復元力に問題がないか」、「安全に積み揚げができるプランになっているか」、「積み付け方法が原因の事故が発生しないようになっているか」といった点に特に注意してプランを作成するそうです。万が一積み付けが悪いと、最悪の場合、船が横転することもあるといいます。

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コメント

1件のコメント

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