NASAの細長すぎる「超音速の実験機」本格的な飛行を見せる! そもそもなぜ先がトガりすぎなの?

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2026年5月1日、静音超音速ジェット機「X-59」による初期飛行試験での操縦テスト映像を公式YouTubeで公開しました。

実験機がついに本気状態での飛行を見せる

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2026年5月1日、静音超音速ジェット機「X-59」による初期飛行試験での操縦テスト映像を公式YouTubeで公開しました。

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タキシングテストのために移動中のX-59(画像:NASA)

 このテストは2026年4月14日に実施されたもので、着陸装置を格納した状態での飛行試験と同時に行われたものとみられます。すでに着陸装置を格納した状態での飛行映像は公開されていましたが、今回の動画では、機体の挙動がより詳細に確認できます。

 NASAは今回の初期飛行試験の意義について、「どんな実験機でも『エンベロープ拡張(飛行可能領域の拡大)フェーズ』は非常に重要です。これは単により高く、より速く飛ばすためだけではなく、航空機が飛行中にどのように動作するかを理解するためでもあります」と説明しています。

 テストでは、機体を上昇・下降へと連続的にピッチ(機首上げ・下げ)させる「ジェットコースターマヌーバー」、機体が片側から反対側へと滑らかにロール(横転)する「バンク・トゥ・バンクマヌーバー」、翼を水平に保ったまま機首を下げる制御された動作である「ウィングレベル・プッシュマヌーバー」などが実施されました。

 X-59は、NASAが設計し、ロッキード・マーチンが製造を担当した超音速実験機です。単なる超音速機ではなく「静音超音速ジェット機」と呼ばれ、超音速飛行を実現しながらも静粛性を追求している点が特徴で、従来の航空機と比べて非常に細長い胴体形状を持っています。

 アメリカでは1973年以降、民間航空機による陸上での音速超過飛行が禁止されており、その制限は50年以上にわたって続いています。衝撃波を大幅に抑制した超音速飛行が可能になれば、アメリカ本土における航空輸送にさまざまな利点が生まれると期待されており、交通インフラの実現につなげることを目的としてX-59のような機体の研究・開発が進められています。

【画像】細長! 超音速実験機X-59

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