踏切内の障害物を「面で検知」 西武池袋線で新装置の実証試験開始

2017年6月12日から西武鉄道が、より高性能な障害物検知装置の実証試験を池袋線の踏切で開始しました。

既存装置より低く設置

 西武鉄道は2017年6月12日(月)、より高性能な障害物検知装置を踏切の補助設備として使用する実証試験を開始しました。

 大同信号が開発を進めている、「面」で障害物を検知する補助装置を池袋線の池袋第8号踏切(東京都豊島区)に設置。「線」で検知する既存装置とともに1年間使用されます。

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踏切道の障害物を面で検知する装置の実証試験が行われる。装置は既存装置より低い位置に設置される(画像:西武鉄道)。

 この補助装置は既存装置より低く設置されることから、自動車などに加えてより低い位置(最少13cm)の障害物が検知できるようになります。ただし小動物などを過剰に検知してしまう可能性もあるため、その影響も検証されます。

 試験期間終了後、成果が分析され、2019年度以降に本導入される見込みです。西武鉄道はこの装置について、歩行者や自転車など踏切道の多くの物体を検知する可能性を高めることはできるが100%保証するものではないとし、「今後も、踏切道上で危険な状況を発見した場合は非常用ボタンを押していただき、踏切内に入らないようにお願いします」としています。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 踏みきりの状況をカメラで運転士に放映できないのか?近鉄みたいな携帯式の何だか?あるじゃないか?

  2. いまから開発するんだったら自動車会社とかNVIDIAと協力した方がいいんでないの?
    彼らが検知しようとしている対象物もこれと同じようなものじゃない