JR東海、一番人気47倍の「大井車両基地」を公開 新幹線の車窓から見えない車庫(写真18枚)
東京にある、東海道新幹線の車窓からは見えないその車両基地をJR東海が公開。同社の発足30周年記念イベントのうち一番人気で、倍率は47倍。めったに入れないその大井車両基地で、「ドクターイエロー」車内見学などが行われました。
公開は珍しい大井車両基地
JR東海が2017年10月14日(土)と15日(日)、大井車両基地を一般に公開。走りながら線路をチェックし“新幹線のお医者さん”と呼ばれる「ドクターイエロー」の車内見学、パーサー業務の体験などが行われました。
大井車両基地は、田町付近で東海道新幹線の本線から別れた回送線の先、東京都品川区に存在。普段、新幹線の車窓からは見えない場所です。総面積は38.4万平方メートルで、およそ東京ドームの8倍。車両の検査や修繕、清掃などを実施しています。
公開は、JR東海の発足30周年記念イベントのひとつ「新幹線 大井車両基地ファミリー見学会」として行われ、5633組が応募。当選は120組(1組4名まで)で倍率47倍と、数あるJR東海の発足30周年記念イベントで一番人気だったそうです。
「めったに大井車両基地にはお越しいただけません。少しでも東海道新幹線に親しんでいただければと思い、開催しました」(JR東海 東京仕業検査車両所長 水上企市さん)
大井車両基地の一般公開は、旅行商品以外では今回が初めて。新幹線車両の床下機器打音検査や車内清掃、車掌業務の体験や、線路のゆがみを直す「マルチプルタイタンパー」の実演も行われました。
ちなみに、東海道新幹線の車両基地はほかに3か所あり、静岡県三島市と名古屋市(日比津)、大阪府摂津市(鳥飼)です。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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