B737はなぜ売れ続けるのか 常時2000機飛行中のベストセラー機、変わり続けて半世紀(写真12枚)

 ベストセラーとなった737は、ライバルであるマクダネル・ダグラスのMD-80シリーズやエアバスのA320シリーズとの競争に勝ち抜くため、さらなる進化を遂げます。200型から座席数を増やし、エンジンをより高バイパス比のCMF56-3Bに換装し低燃費化と騒音を抑えた737-300が1984(昭和59)年に登場します。そして1988(昭和63)年には胴体延長型の400型、1989(平成元)年には航続距離を伸ばした500型が登場します。

 日本では、JALとグループ会社のJALエクスプレス、トランスオーシャンやエアーニッポン(後にANAと合併)、エアドゥ、ソラシドエアも導入し、各地方路線でその姿が見られるようになりました。

「737クラッシック」と呼ばれるこのシリーズは約2000機という好セールスを記録します。

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日本トランスオーシャンのジンベイジェット1号機、737-400(2016年、石津祐介撮影)。

 一方、1987(昭和62)年に初飛行を行い、電子制御のフライ・バイ・ワイヤ、戦闘機と同様なサイドスティックの操縦桿など最新鋭の装備で、ナローボディー機では唯一コンテナが搭載可能なエアバスA320は、小型機市場において急速にその勢力を伸ばしていきます。これに対抗するため、ボーイングは新たな737シリーズを発表。「ネクストジェネレーション(NG)」と呼ばれるその機体は、ボーイングが777シリーズでつちかった技術を活かして尾翼と主翼を新設計し、エンジンはより高推力で燃費も向上したCFM56-7Bを採用。ウイングレットも装備し、航続距離も伸びました。コクピットも液晶ディスプレイを用いたグラスコクピットとなり、画面上に従来の737シリーズの計器を表示することによりパイロットは従来の737の操縦資格で運用が可能となっています。それにより新機種導入の運用コストを抑え、クラッシックシリーズからの機種更新にもひと役買いました。NGシリーズは合計7000機以上が売れ、737シリーズのベストセラーとなります。

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ダラス・フォートワース空港を離陸するアメリカン航空の737-800(2016年、石津祐介撮影)。
羽田空港を離陸するエアドゥの737-700。NGシリーズの基本型(2016年、石津祐介撮影)。
上昇するANAの737-800。シリーズで一番多く生産されたモデル(2016年、石津祐介撮影)。

 ANAやJAL、スカイマークやソラシドエアに800型が導入され、主に地方路線や短距離の国際線などで運行されており、日本の空港で最もよく見られる旅客機のひとつとなっています。

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コメント

3件のコメント

  1. 他社のライバルどころか、自社製品(757)まで食っちまったw
    操縦資格が同じということが、エアラインにとって強みなのはよくわかった。
    大型2種ならなんでも運転できるバスとの違いだなw
    胴体が更に伸びて707相当になったら笑えるが、さすがにそれはないだろうな。

  2. CMF56-3B

    CFM56-3B

    typoでしょう

  3. P-8は洋上哨戒システムとしては及第点らしいが、数千メートルから数十メートルまで目まぐるしく高度を変え、しかも潜水艦最終探知に使用する(アメリカ海軍形では未装備だが)磁気探知飛行時には低空での高い機動性が要求される対潜哨戒機としては感心出来ないと言われていますがね(だから日本はP-1を開発した)。
    そりゃあB737は飛行機としてはまとまっているし、欠点はあまりないんですけれど。