自転車用電車「B.B.BASE」登場! 元・京浜東北線が大変身 自転車そのまま、房総へ(写真34枚)

自転車をそのまま搭載可能できる、自転車旅行のための列車「B.B.BASE」が登場しました。観光的な列車はそれに乗ること自体が目的になる場合が多いなか、この列車は「手段」。新たな鉄道の使い方、楽しみかたを見せてくれます。

珍しい「自転車旅行のための車両」

自転車をそのまま積載できる「B.B.BASE」。車内に特注のサイクルラック、フリースペースも(1分22秒)。

 JR東日本千葉支社は2017年12月4日(月)、自転車利用者向けの新しい車両「B.B.BASE」を、両国駅(東京都墨田区)で報道陣へ公開しました。通常、列車に自転車を持ち込むには分解・袋詰めが必要ですが、この「B.B.BASE」は車内にサイクルラックを用意。自転車をそのまま載せられるのが「最大の強み」と、JR東日本千葉支社 営業部販売課長の京田直紀さんは話します。

Large 171204 bbbase 01
両国駅と房総を結ぶ「B.B.BASE」(2017年12月4日、恵 知仁撮影)。

 運行区間は、両国駅と、勝浦駅や銚子駅といった千葉県の房総半島方面。自転車を車内へそのまま持ち込める施策は、地方の鉄道などでしばしば行われていますが、東京で、しかも「自転車旅行のための車両」というのは珍しい存在です。

 現在、日本に広がる観光的な列車は車内で沿線の名物を楽しむなど、「それに乗ること」を目的にしてもらう列車が多く見られます。

Large 171204 bbbase 11 Large 171204 bbbase 12 Large 171204 bbbase 13
特注のサイクルラックを車内に設置。

 そうしたなか、「B.B.BASE」は目的までの「手段」なのが大きな特徴です。JR東日本千葉支社によると、そうした車内で名物などを楽しむ列車も検討したそうですが、「列車の新しい楽しみかた」の提供や、房総の環境(都心から近く温暖)を生かした「コトづくり」を推進し、「新しいヒトの流れの創出」と、さらなる「地域の活性化」を目指すべく今回、本格サイクルトレイン「B.B.BASE」登場させたそうです。列車の到着地にはモデルコースが用意され、そのコース周辺に、工具やトイレなどに関する協力施設も用意されます。

 またJR東日本千葉支社では、以前から普通の車両を使ってサイクルトレインを運行したことがあり、好評だったことから、「もっと手軽に利用していただければ」と「B.B.BASE」を運行するともいいます。

この記事の画像をもっと見る(34枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. ちょっと紛らわしいタイトル。確かに最初は京浜東北線を走っていたが、直前に走っていた路線からすればむしろ元南武線の、とすべきでは。しかも南武線最後の209系だった事を考慮すればなおさらな気がするが。

  2. 千葉だし総北高校ラッピングデザインにすればいいのに。
    いずれにしろ需要はありそうだから増発お願いします。