LCCだけで世界1周ツアー、20万円で発売 個人でも実現可能? 関空発にもワケがある
LCCだけを乗り継いで世界1周するツアーを、H.I.Sが20万円で発売しました。これを個人で手配するのは可能なのでしょうか。LCCならではの、さまざまな試練が待っているようです。
LCCの関空~ホノルル線開設で可能に!
欧米で発達したLCC(格安航空会社)はもともと、ヨーロッパ内の移動など、比較的短距離の路線に特化していました。現在では中距離の国際線も増えてきましたが、たとえば日本からアメリカ本土や、ヨーロッパへ向かうようなLCCはありません。
しかし、うまく乗り継いでいけば、LCCだけで世界1周も可能です。実際、旅行代理店のH.I.S.(エイチ・アイ・エス)が2018年1月4日(木)から、LCCだけを利用し、9日間で世界を1周するというツアー商品を発売しています。
このツアーは当初、2018年5月18日出発分が20万円(空港施設使用料、空港諸税などを除く基本旅行代金。燃油サーチャージの徴収はない。以下同)で発売されましたが、H.I.S.によるとすぐに完売し、1月12日(金)現在、5月25日または6日1日出発分を、23万円から25万円という価格で追加販売しているといいます。ルートは次の通りです(カッコ内は利用航空会社)。
関西空港→(エアアジアX)→タイ/バンコク→(ノルウェー・エアシャトル)→デンマーク/コペンハーゲン→(ノルウェー・エアシャトル)→イギリス/ロンドン→(ウェストジェット)→カナダ/バンクーバー→(ウェストジェット)→アメリカ・ハワイ/ホノルル→(エアアジアX)→関西空港
このルートはどのように決められたのでしょうか。H.I.S.に聞きました。
――そもそもなぜこのツアーを企画したのでしょうか?
近年は「エクスペディア」(世界規模でホテルや航空券のオンライン予約などを扱うウェブサービスのひとつ)のようなサイトや、自社サイトで格安の商品を売り出す航空会社もあり、一般の方が気軽にオンラインで旅行の手配がしやすくなってきたことから、「旅行会社としてできること」を模索してきました。そのようななか、2017年6月にエアアジアXの関西空港~ホノルル線が開設され、「これはもしかして、LCCの乗り継ぎだけで世界1周が可能なのでは」と思ったことがきっかけです。各地での宿泊などもセットにし、世界1周を低価格で提供することにチャレンジしました。
バクチだよな。
いや、ここは面白そうと言うべきかな。
朝日新聞webサイトで「クリックディープ旅」を連載されてる下川裕治氏の著書『格安エアラインで世界一周』(新潮文庫,2009)でLCCでの世界一周に挑戦されてましたね。当時はアメリカ本土から日本に渡るLCCが就航してなかったのでロサンゼルス終了でしたが。
しかしバンコク→コペンハーゲンってLCC飛んでるのか……。
20万円世界一周・・・さて、どんな思い出ができることやら。一生忘れられない経験か、トラウマか。
LCCだけだと初日にトラブルがあったらどうにもならないだろうな