LCCだけで世界1周ツアー、20万円で発売 個人でも実現可能? 関空発にもワケがある
個人で手配しようとすると…?
――ルートはどのように決めたのでしょうか?
まず、現時点で日本から太平洋を越えてアメリカ本土へLCCだけで抜けるには、ホノルルで乗り継ぐしかありません。ホノルル便のLCCは関西空港のみに発着しているため、関西発ならではの企画といえます。そのほかの経由地は、LCCが就航し、魅力的な観光地であり、かつ当社の支店がある地域です。今回の企画の実現には、各現地支店の力によるところが大きいです。
――ツアーではなく個人で行おうとすると、20万円で収まるのでしょうか?
やろうと思えば可能とは思いますが、各社のウェブサイトでひとつひとつ予約していく必要があり、慣れていないと大変でしょう。まず、LCCの航空券は価格の変動が大きいので、必ずしも安く利用できるとは限らないほか、遅延や欠航が出た場合のケアも手薄です。今回のツアーは、主催旅行として安心・安全に、固定の値段で提供できることが強みで、ホテルも個人ではまず取れない価格で押さえています。
――世界1周するうえで、難関ポイントはありますでしょうか?
お話したとおり、太平洋の横断や、大陸間を結ぶようなLCC路線は限られてきます。また、LCCは都市から離れた空港に発着するケースが多いので、そこから都市までの移動費も考慮しなければなりません。今回のツアーでは、空港からの送迎も当社がふだんお客様に提供している移動手段を使います。
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今回のツアーには、LCC利用のため「機内食、枕、ブランケットなどのサービスはございません。また、受託手荷物は20kgまでとなりますので予めご了承ください」とあります。運行を効率化してコストを抑えているLCCは多くの場合、燃料代を節約するため、荷物に厳しい重量制限を設けています。H.I.S.によると、今回のツアーでも「おみやげを買い込んだりして20kg以上になってもよいのですが、追加で料金がかかります」といいます。
「日本の人は、やはりフラッグキャリア(その国の代表的な航空会社)を選ぶ傾向があると思っていましたので、今回はニーズの高さに驚いています。20万円で出した5月18日出発分は即完売で、キャンセル待ちの数が3桁に上りました」(H.I.S.)
ちなみに、H.I.S.はこのツアーの発売と同時期に、別の世界1周ツアーも発売しています。こちらは26日間、ふたりで1000万円(燃油サーチャージ、空港施設使用料、空港諸税などが別途必要)という豪華ツアーですが、1月12日(金)現在、まだ販売中とのことです。
【了】
バクチだよな。
いや、ここは面白そうと言うべきかな。
朝日新聞webサイトで「クリックディープ旅」を連載されてる下川裕治氏の著書『格安エアラインで世界一周』(新潮文庫,2009)でLCCでの世界一周に挑戦されてましたね。当時はアメリカ本土から日本に渡るLCCが就航してなかったのでロサンゼルス終了でしたが。
しかしバンコク→コペンハーゲンってLCC飛んでるのか……。
20万円世界一周・・・さて、どんな思い出ができることやら。一生忘れられない経験か、トラウマか。
LCCだけだと初日にトラブルがあったらどうにもならないだろうな