楕円の観光電車「ひえい」完成 比叡山・鞍馬山・神秘・時空をイメージ 叡山電鉄(写真50枚)
京都の叡山電鉄に導入される新しい電車「ひえい」が完成しました。楕円形を取り入れたユニークなデザインが特徴。比叡山方面に向かう「観光用車両」という位置づけですが、通常の切符で乗れる電車として運行されます。
比叡山方面の観光ルート活性化を目指す
叡山電鉄(京都市左京区)は、20年ぶりの新しい電車となる観光用車両「ひえい」を導入します。「楕円(だえん)」を強調したユニークなデザインが特徴。このほど車両が完成し、3月21日(水・祝)から営業運転が始まる予定です。
叡山電鉄は京阪電鉄との連絡駅である出町柳駅を起点に、「霊峰」比叡山方面に伸びる叡山本線と、「牛若丸伝説」で知られる鞍馬山方面へ向かう鞍馬線を運営しています。近年は漫画誌「まんがタイムきらら」とコラボし、漫画のキャラクターを描いたラッピング電車を運行していることでも知られます。
同社が所属する京阪グループは、京都市中心部から比叡山、琵琶湖を回遊する観光ルートの活性化を目指しています。その一環として、観光用車両の「ひえい」が導入されます。
「ひえい」は700系電車のうち、1988(昭和63)年にデビューしたデオ730形1両(732号)を改造して製作。このほど完成し、2018年3月7日(水)に修学院車庫で報道陣に公開されました。叡山電鉄の車両としては、1997(平成9)年から1998(平成10)年にかけて導入された900系電車「きらら」以来、20年ぶりの新しい電車になります。
車体の外装は深い緑色がベース。比叡山の山霧をイメージしたストライプと、「大地から放出される気のパワーと灯火を抽象化」したというロゴマークが入れられました。
この前面は好きになれない。唐突感がありすぎて必然性を感じないデザイン。