分類は「クルマ」 横浜ナンバーが付いた宿泊施設、京急・日ノ出町駅近くの高架下にオープン!(写真28枚)
京急本線・日ノ出町~黄金町間の高架下に、ホステルを含む複合施設「Tinys Yokohama Hinodecho(タイニーズ横浜日ノ出町)」がオープン。この施設最大の特徴は「建造物ではない」ことだといいます。
かかるのは固定資産税ではなく「クルマの税金」
京急電鉄は、YADOKARI(ヤドカリ)株式会社との連携のもと、2018年4月28日(土)に複合施設「Tinys Yokohama Hinodecho(タイニーズ横浜日ノ出町)」を本線・日ノ出町~黄金町間の高架下にオープンします。
「タイニーズ横浜日ノ出町」は、ホステル(簡易宿泊施設)、カフェラウンジ、水上アクテビティの3つからなり、ホステルのみ2018年5月8日(日)にオープンします。
施設の一番の特徴は、宿泊の施設でありながら「建物」ではないこと。施設内は、ひとつあたり14平方メートルのコンテナ5つで構成されていますが、「コンテナはすべて『被けん引車』に分類されます」と、京急電鉄リテール事業部の小林さんは話します。自走はしませんが、動力を持つ他の車両に牽引(けんいん)される形であれば、公道も走れるそうです。
「コンテナはすべて、横浜ナンバーのナンバープレートが付いています」(京急電鉄 小林さん)
このような可動式の小さな住まいは「タイニーハウス」と呼ばれています。必要最低限の物のみを所有し、ローンを抱えずに小さな家に住むという考え方から生まれ、リーマンショック後のアメリカや、東日本震災後の日本で注目を集めつつあるといいます。
「タイニーハウスが高架下に設置され、宿泊施設として運用されるのは、日本で初めてです」(京急電鉄 小林さん)
高架下を用いて新しい事業を開始するのにあたり、「話題性のあるものを」と考えた結果が「タイニーハウス型ホステル」だったとのこと。また、建造物ではないメリットとして、施工期間が短く、コストが抑えられたともいいます。
日ノ出町や黄金町一帯は、かつて風俗店が多く、行政を中心に、環境浄化運動の一環として、アートによる街づくりを強化し、にぎわいの創出や地域の活性化を目指してきました。
「今回のオープンでさらなるにぎわいをつくり、外部からの人の流れを増大し、交流人口を増やしたいと考えています。また、街のイメージや認知度の向上を図りたいと考えています」と小林さんは話します。
トレーラーハウス旅館?
それにしてもあえての『車検を取る』という選択が興味深い。