船は津波にどう対処するか 停泊中のフェリーは沖へ避難、海上のジェット船は…(写真14枚)

もしもフェリーの停泊中に津波警報が発令されたら、乗組員はどのような行動をとるのでしょうか。ジェットフォイル航行中の緊急動作なども想定し、東海汽船が訓練を行いました。

津波に際しては「沖に出たほうが安全」

津波警報の発令に際し、船舶はどう対処するのか。東海汽船が訓練を実施(1分55秒)。

 東京と伊豆諸島などを結ぶフェリーや高速ジェット船(ジェットフォイル)を運航する東海汽船は2018年5月9日(水)、津波警報の発令を想定した緊急事態対応訓練を行いました。

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ジェット船をフェリーに横付けする訓練も行われた(2018年5月9日、中島洋平撮影)。

 訓練は、同社の貨客フェリー「橘丸」が東京都港区の竹芝客船ターミナルに停泊中、また高速ジェット船「セブンアイランド愛」が伊豆大島から東京に向かって航行中に、千葉県東方沖で地震が発生、関東沿岸に津波警報が発令され、90分後に東京湾へ到達するという想定です。まず非常対策本部を設置し、関係各者が情報伝達する訓練が行われました。

 地震発生から5分後、京浜港長から避難勧告が発令されます。停泊中のフェリーは、ターミナルで乗船を待つ人を船内に保護したうえで、ただちに緊急出航することに。乗船場と船をつなぐボーディングブリッジの電源が喪失した想定で、これを手動で離脱させました。係留ロープを巻き上げる機械も電源喪失により使えないため、なぎなたのような道具でロープを切断、離岸します。

 東海汽船 旅客部副部長兼広報宣伝グループ長の柳場 厚さんによると、「津波の襲来に際しては、お客様を船に乗せて沖へ避難するのが基本的な対応です」とのこと。たとえば東日本大震災では係留中の船が津波で流されてしまったほか、ターミナルの建物も倒壊の危険があるので、沖にいるほうが安全なのだそうです。

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コメント

2件のコメント

  1. 東日本震災の時に仙台港を緊急出港した太平洋フェリーきたかみ、時同じくして確か?東京港で新造船お披露目で停泊していた当時の新いしかり
    特に、きたかみに関しては苫小牧ターミナルの資料館に津波を乗り越える写真あり、一見の価値ありですよ
    観測船の宗谷などは戦時中に数々の魚雷を避けながら生き残った運の強さの縁起をかついで当初の船を観測船に改造した?と聞きましたが?
    きたかみも今回のドックを最後に来年は新しい船に入れ替わるそうです。
    平成元年に就航したバブルの象徴のような船内や外見も今年限りですかね

  2. 当時のニュース映像で沖に向けて避難してゆく巡視船は見たことがある。
    それにしても、クジラのエピソードは初めて読んだ。