搭乗前に体重を聞かれる!? 日本唯一、19人乗り小型機による伊豆諸島空路 ならではのフライト体験

窓の外には絶景! 小型機ならではのフライトを堪能

 このような小さい機体なので、機内には客室乗務員も乗っていなければ、トイレすらありません。ただし、最後部座席は搭乗口に接しており、タラップにもなる搭乗口は大きく開く造りになっているため、こちらの席で車椅子での利用には対応しています。

 重さに対する様々な制約はあるものの、最後部の3列席を除けば全て窓際席になるので、天気が良ければ、景色をたっぷりと楽しめるのが魅力です。小型機で有視界飛行(離陸後に目視で位置を判断する飛行)という事情があるため、一般的なフライトよりも巡航高度が低く、下界もよりはっきりと見ることができます。

 調布発であれば、飛行場近くのよみうりランドや味の素スタジアム、中央道から始まり、横浜や三浦半島、東京湾が眺められます。右側の席であれば伊豆半島や富士山なども見えるでしょうし、経路上の島なども、まるで立体模型を見るように楽しめます。伊豆諸島は火山島ばかりなので、火山が作り出した島々の特徴的な地形も確認できるでしょう。

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機内から見える鎌倉付近の景色(画像:石川大輔)。

 なお、調布飛行場は周辺の駅から路線バスで行くことができますが、各島の空港は、残念ながら公共交通機関が整備されているとはいえません。各島の空港から目的地へはタクシーを利用する、あるいは宿泊先で送迎してもらえるのであれば送迎を依頼した方が確実です。

 東京都にありながら少々不便な島々ではありますが、行けばきっと、島の大自然や山海の幸が出迎えてくれるでしょう。島々の雰囲気を、全国でもここでしか味わえない小型機ならではのフライトとともに楽しむ旅もよいかもしれません。

【了】

※記事制作協力:風来堂、石川大輔

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コメント

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1件のコメント

  1. 尾翼の図柄はイルカではなく、トビウオです。