大宮駅に「未来の駅」登場! 駅弁は無人オーダー 新幹線の混雑をAIで予測(写真20枚)
JR東日本が大宮駅で、「未来の駅サービス」の実証実験を開始。AIを活用した新幹線の混雑予測や傘のシェアリングサービス、無人注文のカフェなどを体験できます。
AIが新幹線の混み具合を予測
JR東日本とJR東日本スタートアップが2018年12月3日(月)、大宮駅(さいたま市)の西口イベントスペースで、「未来の駅サービス」の実証実験を開始しました。
カフェは無人オーダーです。用意されたタブレット端末を使ってコーヒーや紅茶を注文し、ICカードで支払うと注文票が出てきます。カウンターの背後には注文番号や商品名、商品の提供状況を表示するモニターがあり、自分の注文した商品が出来上がったら、注文票をカウンターのスタッフに見せて商品を受け取る、というシステムです。注文の機械化により、店舗の省人化が図られています。ちなみにコーヒー、紅茶だけでなく、駅弁の注文も可能です。
新幹線の混雑予測を表示した電子看板(デジタルサイネージ)も設置されています。JR東日本と開発元のメトロエンジンが持つビッグデータを用いて、新幹線の運転時間帯や列車ごとにAIが予測する混雑度を表示します。混雑度は「非常に混雑」「混雑」「空席あり」「比較的空いている」「空いている」の5段階です。取材当日は、東北新幹線「やまびこ」(大宮~仙台)の混雑度が表示されていました。
傘のシェアリングサービスも実験されていました。あらかじめアプリをダウンロードしたスマートフォンなどで、傘立てに貼られている専用QRコードを読み込むと、傘を借りたり、返したりといったことができるものです。傘は石灰石を主原料とした再生可能素材で、脱プラスチック。実際のサービスは2019年3月以降に、大宮駅などで実施される予定です。
デジタル広告は、画面の上などにAIカメラを設置。これにより、コンコースを行き交う人々の流れや実際に広告を見た人が大人か子どもかなどを分析、調査します。
このほか、複数の企業がデモンストレーションや展示を実施。実証実験は12月9日(日)まで、各日11時から18時までの開催で、誰でも参加できます。
【了】
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