「『貧乏ランプ』がついてしまった」=給油の警告灯 なぜそう呼ぶ? てか最近見ました?

自動車の警告灯のひとつ給油ランプを「貧乏ランプ」と呼ぶことがあるのはなぜでしょうか。昔より性能が向上したことも、背景の一つとしてあるようです。

「貧乏ランプ」呼びはけっこう多いかも

 「みなさんこのガソリンマークなんて呼んでますか?

通称貧乏ランプと自分は呼んでます笑」

「これ、貧乏ランプて言うよね?言うよね?」

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給油ランプの点灯イメージ(画像:PIXTA)。

 このようなメッセージとともに、クルマの給油ランプが点灯した写真を載せたSNS投稿が散見されます。給油ランプは一部で「貧乏ランプ」と呼ばれているようです。もともと方言との説もありますが、由来は不明と言わざるを得ません。

 貧乏ランプが“ついちゃった”投稿は、けっこう多くあります。

「うわっ! 貧乏ランプやーーーー」

「久々にガソリンの貧乏ランプが…」

「初めて貧乏ランプ点灯させたわ」

 こうした投稿からは、ランプがついてしまったら“いよいよヤバイ”という焦りとともに、もはやランプの点灯が珍しい事象になっていることも伺えます。今やクルマの燃費も情報技術も向上し、今ではインフォメーションパネルに「残燃料注意」、より燃料が少なくなれば「給油してください」などと、残量に応じて複数種のメッセージを表示して給油を促すような車種もあります。

「貧乏ランプすぐ光る」

「まだ貧乏ランプつかへん いつもの燃費自慢です」

 こうした投稿からは、高燃費な愛車に対するちょっとした不満、はたまた愛車の燃費性能への満足感などもあるでしょう。

 では、なぜ貧乏ランプと呼ばれるのか。それは、以下のような投稿から何となく伺えるかもしれません。

「貧乏ランプチャレンジ」

「貧乏ランプ点灯させながらなんとか滑り込みセーフ!! 158円!!安い!!」

「足車はメーターギリギリまで貧乏ランプを煌々と点灯させ、限界まで安いところを探しちゃう」

「貧乏ランプにヒヤヒヤしながら給油した もうギリギリを攻めるのは嫌だ」

 なかには、「悲報 人生で初めて道路上でガス欠 今後は貧乏ランプ点滅マニアやめます」という人まで。

「貧乏ランプ」には、ギリギリまで1円2円をケチって安いスタンドで給油すること、あるいはそれを実践すること、といった意味が背景にあると考えられます。

 なお、給油ランプがついてからどれだけ走れるかは、車種やメーカーによっても異なります。もし点灯した場合は、速やかに給油をしてください。

 ちなみに、「EV版貧乏ランプ点灯!」という投稿もあるように、バッテリーEV(電気自動車)でも類似のランプは存在します。

 たとえば日産「サクラ」の場合は、+極と-極のある四角いバッテリーの形をしたリチウムイオンバッテリー残量警告灯が黄色く点灯するほか、残量が極端に低下した場合に出力制限がかかると、丸にカメのマークの出力制限表示灯が光ります。さらには、インフォメーションパネルに大きく「バッテリー残量低下 充電をしてください」とメッセージで警告が出ます。

【え…!】これが「EVの貧乏ランプ」です(画像)

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