なぜ減るミニバン乗車定員 8人乗り廃止、5人乗り新規設定も ユーザーがそれ選ぶ理由は

ミニバンといえば「多人数乗れること」がひとつのウリでしたが、近年、3列目シートを廃止するなど乗車定員を減らしたモデルが登場しています。8人乗りから5人乗りまで、それぞれどのように使われているのでしょうか。

乗車定員が異なるコンパクトミニバン、どう選ばれている?

 ミニバンは「多人数乗れる」ことがウリですが、近年、状況に変化が見えます。2019年現在、乗車定員が少ないモデルが増えているのです。

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3列目座席を廃したホンダ「フリード+」の内装(画像:ホンダ)。

 たとえばコンパクトミニバンのホンダ「フリード」は、7人、6人、5人乗りの3通りをラインアップしています。7人乗りと6人乗りの違いは2列目の座席にあり、7人乗りは隙間のない「ベンチシート」なのに対し、6人乗りはひじ掛けなどを備えた「キャプテンシート」2席配置。座席と座席のあいだが空いているため3列目へウォークスルーで移ることができます。5人乗りは2列目がベンチシートで、3列目座席を廃したモデルです。

 トヨタ「シエンタ」も、7人乗り、6人乗りに加え、2018年には2列5人乗りモデルが追加されました。トヨタによると、購入比率は7人乗りが57%、6人乗りが7%、5人乗りが36%だそうです。7人乗りと6人乗りはファミリー層の多人数乗車を、5人乗りは自転車やサーフボードを載せたり、車中泊を楽しんだりと、趣味での利用を想定したものだといいます。

 対して「フリード」の購入比率は、ホンダによると7人乗りが24%、6人乗りが56%、5人乗りが20%とのこと。「7人および6人乗りはファミリー層が中心で、2列目キャプテンシートという快適性で6人乗りを選ばれる方もいらっしゃいますが、おもには3列目へのウォークスルー構造が必要かどうか、で選択されています」と話します。

【写真】初代「フリード」にあった8人乗り仕様

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コメント

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2件のコメント

  1. 日本サイズのミニバンでは8人乗ると8人分の荷物が積めないという現実をユーザーもメーカーも認識できるようになったということかな?

    ボクはセダン派なので定員分の荷物が積めるクルマに正義があるとおもうよ。

    • ラゲッジスペースを犠牲にしてまで居住空間を作るべきではないと私も思います。

      三列目のヘッドレスト位置がリアガラスに近すぎるのも見ててこわいですし。