なぜ減るミニバン乗車定員 8人乗り廃止、5人乗り新規設定も ユーザーがそれ選ぶ理由は

ミニバンといえば「多人数乗れること」がひとつのウリでしたが、近年、3列目シートを廃止するなど乗車定員を減らしたモデルが登場しています。8人乗りから5人乗りまで、それぞれどのように使われているのでしょうか。

8人乗りは早々と廃止した「フリード」

 ホンダによると、7人乗り「フリード」のベンチシートは、たとえば小さな子のオムツ替えなどに使いやすいといいます。一方、2列目の中央部が空いている6人乗りは、やや大きい子どもがいる場合に便利な場面があるとのこと。たとえば、突然の雨で自転車通学の子どもを駅までクルマで迎えに行く場合、6人乗りであれば3列目を跳ね上げ、2列目中央の空間にタイヤを収める形で、自転車を立てたまま載せるような場面が考えられるそうです。

 対して3列目を廃した5人乗りは、独身または「子離れ層」のユーザーがほとんどだといい、「シエンタ」と同様、ホンダも荷室を広く使える、車中泊がしやすいといったことをメリットとして挙げます。5人乗りのコンパクトカーならば「フィット」などもありますが、室内が高い「ミニバンの形」と、その使い勝手が選ばれているといいます。

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トヨタ「シエンタ」。上から7人乗り、6人乗り、5人乗り「ファンベース」仕様(画像:トヨタ)。

「シエンタ」は当初から最大で7人乗りでしたが、2008(平成20)年登場の初代「フリード」には8人乗りの設定がありました。しかし、これは3年強で廃止されています。

「当初のラインアップは前列から『2:2:3』人配置の7人乗りと、『2:3:3』配置の8人乗りで、いずれも3列目が3人掛けになっていました。しかし、実際の使われ方を見てみると、8人乗るから8人乗りが選ばれているわけではなく、2列目がベンチシートだから、ということだったのです」(ホンダ)

 これを受け、3列目を2人掛けにしてひとりあたりのスペースを広く取り、3列仕様を6人乗りと7人乗りのラインアップに変更し、現在に至っているそうです。「多人数乗れればよいというわけではなく、それぞれの使い方に応じたタイプが選ばれています」とホンダは話します。

 ちなみに、ホンダ「ステップワゴン」などミドルクラスのミニバンも、かつては8人乗りが一般的でしたが、いまでは2列目キャプテンシートの7人乗りが標準となっています。また2019年1月には、トヨタのカスタマイズブランド「モデリスタ」から、「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」を2列5人乗り仕様にしたコンプリートカーも登場しています。

【了】

【写真】初代「フリード」にあった8人乗り仕様

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コメント

2件のコメント

  1. 日本サイズのミニバンでは8人乗ると8人分の荷物が積めないという現実をユーザーもメーカーも認識できるようになったということかな?

    ボクはセダン派なので定員分の荷物が積めるクルマに正義があるとおもうよ。

    • ラゲッジスペースを犠牲にしてまで居住空間を作るべきではないと私も思います。

      三列目のヘッドレスト位置がリアガラスに近すぎるのも見ててこわいですし。

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