ロールス・ロイス、異形のエンジンテスト機にボーイング747「ジャンボ」を改造
ロールス・ロイスが最終フライトを終えたばかりの「ハイテクジャンボ」ボーイング747-400型を、エンジンテスト機にします。「ジャンボ」の“コブ”の後ろにエンジンをつけた独特な形です。
2021年をめどに改修
ロールス・ロイスが2019年10月15日(火)、オーストラリアのカンタス航空での最終フライトを13日(日)に終えた「ハイテクジャンボ」ことボーイング747-400型機を、エンジンテスト機として改修すると発表しました。
この機体は、エンジン技術を実際の飛行高度でテストするためのもの。旅客機向けとビジネスジェット向けの両方に使用できるエンジンをテストするそうです。改修は2021年をめどに行われ、将来は、ロールス・ロイスが現在所有するボーイング747-200型機との2機体制を目指すとのこと。
このたびエンジンテスト機になるボーイング747-400型機の姿について、胴体の最上部、「ジャンボ」の“コブ”にあたるアッパーデッキ最後方部に、試験するエンジンをつけた形が発表されています。
この仕様は、エンジンメーカーの試験機になったボーイング747シリーズでは、稀にみられるもの。過去には、プラット・アンド・ホイットニー(アメリカ)が、ボーイング747SPを改修したテスト機に、同じ形態のものを採用したことがあります。
なお、このときテストされたエンジンは、三菱航空機が現在開発中の「スペースジェット」シリーズで使用予定のものだそうです。
【了】
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