首都高C1都心環状線に「蓋」 銀座のKK線は緑道に 東京都中央区が発表した新計画とは
日本橋上空を通る首都高C1都心環状線の一部地下化などが具体化するなか、地元の東京都中央区が「その先」のビジョンを公表。銀座のビル上を通る自動車道「KK線」を廃止し、川の跡地を通るC1には蓋、それぞれ緑道を整備する計画です。
ニューヨークの「ハイライン」がイメージ
開通から半世紀が経過した首都高C1都心環状線の将来像として、日本橋上空を通る区間の地下化などが計画されているなか、この“日本橋区間”がある東京都中央区がその先のビジョンを描いています。2019年10月21日(月)には、山本泰人区長が小池百合子都知事と会談し、ある計画を公表しました。
それは、首都高八重洲線と接続する銀座の自動車専用道、通称「KK線」を廃止し、緑道にするというもの。中央区の環境政策課によると、アメリカ・ニューヨークの貨物線跡地を活用した「ハイライン」と呼ばれる高架緑道のイメージが念頭にあるといい、小池都知事もこれを評価したそうです。
KK線の緑道化は、中央区環境整備課によると、現状ではその全線を対象とする想定だそうです。
なおKK線は、首都高と一体のネットワークを構成する路線ですが、ビルの屋上を道路空間として活用しており、東京高速道路という首都高とは別の会社が、ビルのテナント料で費用を賄って運営しています。
また、先述した首都高C1の日本橋区間地下化にともなう路線ネットワークの再構築にあたり、KK線の活用も検討されていますが、首都高の関係者は「KK線を使うにはその大幅な改修が必要で、一等地のテナントに立ち退きを求めることにもなるため、難しいでしょう」と話します。そうしたなか、路線ネットワークの再構築には別の方法を採用するという前提で出てきたのが、このKK線緑道化案です。
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