日本初「エレベーター付ステップ車」 FDAが県営名古屋空港に導入 三菱重工とタッグ

地域航空会社FDAが搭乗や降機する際に使うパッセンジャーステップ車に、エレベーター付きのものを導入しました。実用化するのは日本初の取り組みと話します。地域航空会社ならではの導入理由もありました。

地域航空会社ならではの特性

 静岡市に本社を構える地域航空会社FDA(フジドリームエアラインズ)と三菱重工グループのMHIエアロスペースプロダクション(愛知県小牧市)が2019年12月24日(火)、県営名古屋空港でエレベーター付きのパッセンジャーステップ車の運用を開始しました。

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FDAに導入されたエレベーター付きのパッセンジャーステップ車(画像:FDA)。

 パッセンジャーステップ車は搭乗橋のない駐機場で使用される車両で、通常は旅客が飛行機に搭乗や降機する際に使う階段が備わっています。

 エレベーター付きのステップ車は、2社によると日本初の実用導入としています。またFDAに聞いたところ、世界的にみても簡易的なエレベーター機能が付いたステップ車はあるものの、本格的なエレベーターを搭載しているものは少ないそうです。

 FDAによると、地域航空会社の利用者は年齢層が高いという特性があり、搭乗橋のない空港同士を結ぶ路線も多いことを導入理由としています。「ご年配の方や車いすの方をはじめとする、幅広いお客様に優しい航空会社を目指しています」(FDA 広報担当)と話します。

 特にFDAが最多便数を運航している県営名古屋空港は、2005(平成17)年に開港した中部空港に多くの路線が移管されたほか、同社が現在使用しているターミナルの搭乗橋も撤廃。これまでは、ステップ車に備え付けられた昇降用リフトを利用していたとのことです。

【了】

ステップ車に本格的なエレベーター!

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