残り1機 巨大「787」ロゴのANAボーイング787-8型機 まもなく見納めに 標準塗装へ

「787」の数字が大きく機体前方にペイントされている、ANAのボーイング787-8「787特別塗装機」。その最後の1機が、まもなくANAの標準塗装へ塗り替えられます。なぜその塗装が採用され、終了するのでしょうか。

ANAが「ローンチカスタマー」の787シリーズ

 ANA(全日空)の「トリトンブルー塗装」をベースに、巨大な「787」の数字が機体前方にペイントされたANAボーイング787-8型機の「787ロゴ塗装機」。その最後の1機(機番:JA818A)がまもなく再塗装となり、広く知られた「787ロゴ」が見られなくなります。

 ボーイング787シリーズは、ANAがローンチカスタマーとして最初に50機を発注し、後押しをしたことで、開発がスタート。同シリーズ世界初の商用飛行はANAが行いました。2019年12月現在、ANAでは標準型の787-8型機を36機、長胴型の787-9型機を33機、超長胴型の787-10型機を2機保有しており、国内線、国際線ともに主力機のひとつです。

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ANAボーイング787-8型機 最後の「787」ロゴ機、JA818A(2020年1月5日、乗りものニュース編集部撮影)。

 標準塗装へ塗り替える理由についてANAは、「787シリーズがANAの主力機として普及し、プロモーション期間を終えたため、ならびにブランド統一や機体管理のため」としています。

 最大22機の787-8型機がこの巨大な「787」ロゴ塗装でしたが、2017(平成29)年から順次、ANAの標準塗装に塗り替えられています。また、ANA787-8型機の初号機と2号機はこれとは別の、そのデザインから航空ファンより「サバ」と呼ばれた、白ベースにネイビーのストライプと787の数字が入った「特別塗装」が施されていましたが、こちらはすでに標準塗装になっています。

「787」ロゴ塗装「最後の1機」となるボーイング787-8型機(JA818A)は、2013(平成25)年5月にデビューした機体で、国内線仕様機として日本全国を飛び回っていました。

 同機は2020年1月10日(金)早朝、海外に向け、標準塗装へ塗り替えるためのフェリーフライト(回送飛行)を行う予定です。それまでは旅客便として、国内線で運航されます。

【了】

これで見納め「787」特別塗装機 写真でチェック!

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