スバル製「ボーイング787中央翼」累計1000機に 「愛知県半田市産中央翼」ほかにも

主翼と胴体をつなぎ燃料タンクの機能も持つ中央翼。スバル製のボーイング787シリーズ用の中央翼生産数が1000機を達成しました。愛知県半田市にあるスバルの工場で生産されている中央翼は787シリーズだけではありません。

「愛知県半田市産」787の中央翼

 スバルが2020年1月8日(水)、同社が手掛けるボーイング787シリーズの中央翼生産累計数が1000機を達成したと発表しました。

 ボーイング787シリーズは、世界初という主要構造に炭素繊維複合材を適用した旅客機とのこと。ローンチカスタマーはANA(全日空)で、JAL(日本航空)でも主力機のひとつです。787シリーズには標準型の787-8型機、長胴型の787-9型機、超長胴型の787-10型機の3つがラインナップされています。

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手前がANAのボーイング787-8型機、奥が787-9型機(2020年1月、乗りものニュース編集部撮影)。

 スバルは787シリーズにおいて、左右の主翼と前後の胴体をつなぎ、燃料タンクの機能も持つ「中央翼」の開発製造と、主脚格納部の統合パッケージパーツを担当。組み立てを行っているのは愛知県半田市にあるスバル航空宇宙カンパニー半田工場です。

 半田工場では787シリーズのほか、ボーイング777型や777X型、川崎重工製のP-1哨戒機やC-2輸送機など、5モデルの中央翼を生産しています。

 スバルは今後も品質第一で自社の技術に磨きをかけ、お客様の信頼と日本国内外の各企業との連携を大切にして、更なる成長を図っていくとしています。

【了】

【写真】ボーイング787初号機の「中央翼」

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