旧海軍工廠が源流のJMU舞鶴事業所 新造船建造を終了 今後は自衛隊の艦船修理に特化へ

自衛艦の建造をしてきたJMU舞鶴で、新造船が生まれることは今後なくなりそうです。

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JMU舞鶴事業所で建造された砕氷艦「しらせ」(画像:海上自衛隊)。

 造船大手のJMU(ジャパン マリンユナイテッド)は2020年2月3日(月)、同社舞鶴事業所について、新造商船の建造を終了し、今後は自衛隊の艦船修理事業に特化することを発表しました。

 舞鶴事業所では現在、商船6隻の建造中ですが、2021年度第1四半期までにすべての船が完工予定です。なお自衛隊の艦船建造は、2009(平成21)年に就役した砕氷艦「しらせ」が最後になります。

 これについてJMUは、新造商船市場において世界的な船腹(積載)量過剰と供給力過剰があるなか、中国および韓国の大手造船会社の再編が進み、厳しい事業環境が続いているとし、これらに対抗する建造体制の構築を図るための施策といいます。

 また、これにより「現在の建造体制を見直し、リソースの集約や船種の集中により商品価値向上を図っていく」とし、舞鶴事業所を艦船修理に特化することで「収益性の向上を図っていくことを決断いたしました」とのことです。

 なお新造商船事業に従事している舞鶴事業所の従業員については、「今後強化を図っていくほかの事業所への再配置を中心に検討していきます」としています。

【了】

【写真】JMU舞鶴事業所が建造した最大の自衛艦 補給艦「おうみ」

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