新型コロナで鉄道減便「賛成」が過半数 「合理的」の一方で「密になる」の反対理由も

新型コロナウイルス感染拡大と鉄道の減便に関するアンケートを実施。列車の減便に対し「賛成」「やや賛成」と答えた人の合計は、普通・快速列車は約6割、新幹線・特急などの長距離列車は約8割でした。

新幹線や特急などの長距離列車はより「賛成」多く

「乗りものニュース」では2020年5月11日(月)から13日(水)にかけて、新型コロナウイルス感染拡大と鉄道の減便に関するアンケートを実施。1228人から回答が集まりました。

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2020年5月28日から当面のあいだ一部運休が決まった特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」。写真はイメージ(画像:写真AC)。

「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、普通・快速列車の運行本数を減らすことについてどう思いますか?」の質問は、「賛成」34.3%、「やや賛成」27.3%、「どちらともいえない」19.2%、「やや反対」9.9%、「反対」9.3%という結果でした。

「賛成」「やや賛成」の理由を質問(複数選択)した結果は次のとおりです。

・利用者の増減にあわせて本数を調整するのは合理的だから:79.1%
・鉄道職員の感染リスクが下がるため:59.3%
・不要不急の外出自粛を促すため:54.2%
・鉄道事業者の収益を確保するため:47.9%
・鉄道職員の人員不足リスクが避けられるため:37.2%
・その他:2.6%

「その他」は、「運用を減らすことで車両の検査周期を延ばせるため」(~19歳、男性)、「環境保全の点から節電をすべきであるため」(20~24歳、男性)、「無理矢理かもしれませんが、時差通勤やできる範囲での在宅ワークを促すきっかけの一つになりうるから」(45~49歳、男性)などの理由が寄せられました。

「やや反対」「反対」の理由を質問(複数選択)した結果は次のとおりです。

・列車1本あたりの乗客が増えて車内が「密」になるから:84.7%
・通勤・通学などに支障が出るから:55.9%
・仕事の出張旅行に支障が出るから:8.1%
・レジャーに支障が出るから:7.6%
・その他:5.1%

「その他」は、「特に地方都市路線だと利便性低下から旅客逸脱を招きかねない」(45~49歳、男性)、「座れない」(55~59歳、男性)などです。

【調査結果】列車の種類で異なる減便賛否の傾向

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