県初のラウンドアバウト そこは鉄道廃線跡 ならではの課題解決に合理的だったワケ

信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」が栃木県内で初めて開設されました。その場所は、もともと鉄道が交わっていた交差点です。この場所で起こっていた課題の解決に、ラウンドアバウトが合理的だったといいます。

ラウンドアバウト化のメリット発揮 複雑交差点がスッキリ

 大田原市道路課によると、今回のラウンドアバウト化は、地元住民から土地の提供を受けて実現したといいます。交差点の規模としては大きくなったものの、交差点のすぐ南西で旧東野鉄道線に接続していた農道も交差点に合流するよう付け替え、環道から計6本の道が放射状に延びる形状の交差点へと生まれ変わりました。

 複雑に交差していた道を環道にまとめられただけでなく、ラウンドアバウトであれば必ず左折をともなうため、スピードも抑えられ、事故防止につながると大田原市道路課は話します。費用面でも、信号の設置より若干ながら抑えられたそうです。

Large 20200617 01
狭原のラウンドアバウト。旧東野鉄道線から南を望む(2020年6月、中島洋平撮影)。

 ちなみに、東野鉄道は1918(大正7)年に開業し、現在のJR西那須野駅から大田原市街、旧黒羽町(現・大田原市)を経て、那珂川町にあった那須小川駅までを結んだ私鉄です。このうち、今回ラウンドアバウトができた狭原地区を含む黒羽~那須小川間は、戦前の15年間しか存続しませんでした。2020年現在、その一部が道路になっています。

 なお、残る西那須野~黒羽間も1968(昭和43)年に廃止されたのち、東野鉄道は「東野交通」と名を変え、路線バスを中心に事業を展開していましたが、2018年に県内最大のバス事業者である関東自動車に吸収合併されました。とはいえ、旧東野交通のバスはいまも「東野バス」の名で、車両デザインもほぼ変わらず走っています。

【了】

【画像】この地を走っていた「東野鉄道」路線図

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス