東海汽船3代目「さるびあ丸」船内見てきた! 和室もプライバシー配慮 最新の貨客船
東海汽船の新造船、3代目「さるびあ丸」の全貌が公開されました。伊豆諸島の新しい「顔」となる船は、従来に比べ1000トン以上も大きくなり、それでいて燃費は改善。船内は随所にプライバシーへの配慮が見られました。
2等和室は10名から18名利用の小部屋に
東海汽船の新しい貨客船、3代目「さるびあ丸」が2020年6月25日(木)に就航します。それに先立ち6月18日(木)、船内が報道陣へ公開されました。
この3代目は、1992(平成4)年に就航し、おもに竹芝(東京都港区)と伊豆諸島などを結んできた2代目「さるびあ丸」の代替として建造されました。全長およそ118m、幅およそ17m、船の大きさの目安となる総トン数は、従来船から約1200トンアップのおよそ6200tです。
また、従来に比べ1階分高い6階建てとなり、その6階に展望レストランが設けられました。このように従来船より大型化しながらも、燃費は11.3%も改善されているとのことです。
客室は、下から2等(和室および椅子席)、特2等、1等、特1等、特等の5クラス制と従来のままですが、大きく変わった点のひとつは和室の配置です。これまで2等和室は船内の広い空間を活用した、いわゆる昔ながらの大部屋でしたが、それが定員10名から18名の、複数の客室に分かれました。
それぞれの部屋の壁側には、そちらを頭にして横になった場合に顔が隠れるパーテーションが設けられており、ひとりひとりのスペースが仕切られています。同じく和室の1等室は、定員7名から12名前後に絞られており、ひとりひとりのスペースにマットレスと電源コンセントが設置されています。また、2等椅子席にも各座席のあいだにロールカーテンで仕切りを設けるなど、プライバシーに配慮しています。
2段ベッドタイプの特2等、特1等も、それぞれベッドにカーテンが設けられており、プライベート空間を確保できます。特1等は定員4名で、家族やグループでの利用にオススメとのこと。この客室と、完全個室でツインベッドの特等室には、シャワーと温水便座付きトイレを完備しています。
コメント