【懐かしの国鉄写真】特急「あずさ」の一番列車を撮影した日 多くの人で埋め尽くされた新宿駅の出発式

中央本線(中央東線)の特急といえば「あずさ」が代名詞ですが、特急「あずさ」が運行を開始してから今年の12月で54年を迎えます。今回は、その特急「あずさ」の一番列車を撮影した、当時の新宿駅の光景をご覧いただきます。

あまりの人の多さに、撮影は困難を極める

 中央本線で特急「あずさ」の運転が開始されたのは1966(昭和41)年12月12日。この年は10月1日に全国規模のダイヤ改正が行われ、信越本線に特急「あさま」がデビューしています。計画では「あずさ」もこのダイヤ改正でデビューするはずでしたが、中央本線の線路改良工事が遅れたため、運転開始が12月12日にずれ込んだのです。

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5番線の発車案内。列車名が「あづさ」になっている。車両は9号車のモロ181で、パンタが綺麗だから新製間もない100番代だろう(1966年12月22日、楠居利彦撮影)。

 当初の運転本数は新宿~松本間を1日2往復、時刻は下り「第1あずさ」新宿8:00→松本11:57、同「第2あずさ」新宿16:20→松本20:18、上り「第1あずさ」松本8:00→新宿11:58、同「第2あずさ」松本15:10→新宿19:08でした。途中の停車駅は全列車とも甲府と上諏訪のみにもかかわらず、所要時間は最速の下り「第1あずさ」で3時間57分。現在の2時間20分台に比べるとかなり鈍足ですが、甲府以西は部分的に複線化された程度で、塩嶺ルートも開業していなかったことを考えれば、これが精一杯だったのでしょう。

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下り方の先頭にはくす玉がセットされていた。狭いホームは報道陣と「鉄」(愛好家)で溢れている(1966年12月22日、楠居利彦撮影)。

 車両は田町電車区配置の181系10連で、新宿寄りの1号車からクハ181-モハ181-モハ180-モハ181-モハ180-サシ181-サハ181-モロ180-モロ181-クハ181。上越線の「とき」と共通運用されるため、161系からの改造車と新製の100番代が入混じっていました。

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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

 
    
 
    

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