「3」が付く潜水艦は縁起が悪い!? 旧海軍伊33潜にまつわる嘘のようなホントの話

旧日本海軍では潜水艦に関して数字の「三(3)」が不吉とされました。そのようななか、太平洋戦争中に「33」の艦番号を持つ潜水艦が誕生しますが、同艦は「3」にまつわる事故を次々に起こしたそうです。

2度も沈没した伊33潜水艦

 伊33潜水艦は、太平洋戦争開戦直前の1941(昭和16)年5月1日に進水、1942(昭和17)年6月10日に就役しました。しかし、当初は伊41(伊号第四十一)潜水艦として呼ばれており、進水後の11月1日に改名され「3」がふたつ付くようになったのです。

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伊33潜水艦と同型艦の伊26潜水艦(画像:アメリカ海軍)。

 就役後、伊33潜水艦は南太平洋の最前線で活動を始めますが、就役から3か月後の1942(昭和17)年9月26日に船首をサンゴ礁にぶつけてしまいます。これ自体の損傷は軽微だったため、修理するための船、いわゆる工作艦に横付けし応急修理を始めますが、そのさなかに注水ミスから自沈し、33名の犠牲者を出してしまいました。しかも沈没した場所は水深33m(実際は36m)と噂されます。

 これがケチのつきはじめでした。伊33はその後引き揚げられ、本格修理のために日本本土に回航されます。修理と合わせて改修が行われたのち、1944(昭和19)年6月13日に訓練で呉を出港します。ところが、愛媛県と大分県のあいだにある伊予灘で急速潜航を行った際、ディーゼルエンジンの吸気弁から浸水し、またしても沈没してしまいました。

 沈没地点の水深は60m、艦長は最後の手段として司令塔(艦橋)のハッチを開放、乗員8名が脱出に成功し、そのうち3名がなんとか漁船に救出され命拾いしています。しかし大半の乗員は脱出できず、司令塔のハッチから外に出たのち溺死した乗員含め102名が亡くなりました。

【写真】戦後撮られた旧日本海軍潜水艦の艦内

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