渋谷駅地下に「巨大地下空洞」できる 近年増加の集中豪雨などに備え
渋谷駅東口の地下に巨大地下空洞が完成します。「渋谷駅東口雨水貯留施設」で、渋谷が抱える「地形の課題」を解決すべく、造られたそうです。水流を抑える「ドロップシャフト」といった工夫もされています。
「ドロップシャフト」などの工夫も
東京の渋谷駅に、巨大地下空洞が完成しました。
場所は東京メトロ銀座線、バスロータリー、渋谷川、そして多くの人々が行き交う東口地下広場のさらに下付近。深さ約25mの地点に、南北45m、東西22mにもなる地下空洞ができあがります。
これは「渋谷駅東口雨水貯留施設」で、約4000立米の雨水を一時的に貯水可能。1時間あたり50mmを越える強い雨が降った場合に取水され、天候の回復後、ポンプで既設の下水道幹線へ排水するそうです。
渋谷は地形がすり鉢状で、雨水がたまりやすいという課題が存在。それを解決すべく、2011年2月から工事が着手されていました。
この「渋谷駅東口雨水貯留施設」は、降水量に合わせた貯水が可能で清掃範囲を限定できるほか、雨水流入時にその勢いを抑える「ドロップシャフト(らせん状の水路)」を採用して施設底部の劣化を抑える、といった工夫がされています。脱臭・換気設備も設置したそうです。
供用開始は、2020年8月31日(月)が予定されています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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