自衛隊「観閲式」20、21年は無観客開催へ 規模も縮小 その後は「検討」…? 防衛省
今後数年にわたり、現地で見られなくなるかもしれません。
防衛省は2020年9月11日(金)、自衛隊における今後の観閲式、観艦式および航空観閲式の実施方針について発表しました。2020年度の航空観閲式および2021年度の観閲式について、無観客の形態で行うということです。
これまで観閲式などは、多数の部隊や来賓などの参加のもと、大規模に実施されてきました。しかし新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえると、今年度は感染症対策を徹底しての開催は難しいとのこと。なおかつ2021年度は東京オリンピック・パラリンピックの会場に朝霞訓練場が使用されるため、観閲式の実施も困難だといいます。
また近年、防衛省や自衛隊を取り巻く状況も変化し、従来どおりの大規模な観閲式などの実施は部隊にとって大きな負担となり、結果として任務遂行能力に支障を生じかねない状況にあるとしています。
このため、2020年度航空観閲式、および2021年度観閲式は、それぞれに選定した特定の基地や駐屯地などにおいて、無観客の形態で総理大臣による視察と訓示を実施するそうです。また2022年度観艦式については実施要領を別途検討、2023年度以降の観閲式などについても、22年度までの実施状況を踏まえて検討するといいます。
なお、今後の観閲式などの様子については、映像配信を実施し、「国民の皆さまにもご覧いただけるよう工夫してまいります」としています。
【了】
コメント