バーチャルなのに五感で楽しめる? 斬新旅行スタイル JAL「リモートトリップ」の裏側
リモートトリップ当日の様子 裏側とは…
今回の「リモートトリップ」八戸編の所要時間は2時間ほど。30分程度の「デジタルフライト」と、1時間30分ほどの「リモート八戸旅行」を組み合わせたものです。先述の通り、利用者には事前に日本酒やりんごジュース、八戸地方で広く食べられている「南部せんべい」などの特産品が配送されています。「リモート八戸旅行」では、日本酒の酒蔵観光や現地特有の南部せんべいの食べ方(鯖缶を乗せて食べる)のレクチャーもなされます。
JALからは、青森県出身のCA(客室乗務員)をメインガイドに、パイロットなどが配信に参加。内容も初回のものと比べて、大幅にアップデートされています。企画の中心となったJALデジタルイノベーション推進部 下川朋美さんは、その点を次のように話します。
「今回はJALらしさを出すため、現地にゆかりのあるスタッフに参加していただきました。また、デジタルフライトには、お客様からの要望が多かった『離着陸』のシーンを加えたり、より本物らしさを出すために、コックピットからのアナウンスを入れたりしています。アナウンスをしているパイロットも、青森にゆかりのある人物です。また、双方向のコミュニケーションをとり、八戸の魅力を伝えることを大切にしました」(JALデジタルイノベーション推進部 下川朋美さん)
なお下川さんは、今後「リモートトリップ」は継続して実施できればと話します。次回以降は、「チャット機能などを使って『よりお客様とのコミュニケーションを図る』ということにチャレンジしたい」とも。ちなみにJALによると、次回は北海道などでの実施を検討しているそうです。
【了】
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