「JAL特別塗装機」3選 大胆デザイン「鶴丸なしジャンボ」も飛んだ
JALグループの塗装といえば白ベースにロゴが入った胴体と「鶴丸」などの白と赤の尾翼デザインが特徴ですが、特別塗装は必ずしもそうとはいえません。どのようなもので、どういった背景があるのでしょうか。3つ選びました。
白ベースの胴体 白&赤の尾翼のスタイルは共通
JAL(日本航空)グループの塗装といえば、真っ白な胴体に大きく描かれた「JAPAN AIRLINES」の文字、そして垂直尾翼に描かれたトレードマーク「鶴丸」が特徴です。同社は過去に数回、塗装を変えており、「鶴丸」がなかった時期もありますが、白がベースでロゴが入った胴体に白と赤の尾翼、といったスタイルは共通しています。
しかし同じJAL機でもそれらとは大きく異なった、ユニークな特別塗装機も見られます。2020年2月現在、運航されているJALの特別塗装機は、同年開催予定の「東京オリンピック・パラリンピック」にちなんだ「みんなの2020ジェット」をはじめ、エアバスA350-900型機にアイドルグループ「嵐」を描いたものなどがありますが、これまでにどのようなものが見られたのでしょうか。3つを以下に挙げました。
JAL特別塗装の先駆け「リゾッチャ」
JALグループにおける特別塗装機の先駆けのひとつともいえるのが、1994(平成6)年から登場した通称「リゾッチャ」シリーズでしょう。
JALは1994年からリゾート路線キャンペーンを行い、ボーイング747型機や、ダグラスDC-10型機の特別塗装機を、同年6月に就航させます。これは機体いっぱいにハイビスカスと南洋の鳥をペイントしたもので、胴体にJALグループのロゴは入っているものの、トレードマークの「鶴丸」はありません。JALはこれらの特別塗装機を、まずハワイのホノルル発着路線に投入、ついでグアム、サイパン、那覇空港などを発着する路線で運航しました。
なお、この特別塗装機の一部には「スーパーリゾート・エクスプレス」という名称がついているのですが「リゾッチャ」という呼称のほうが馴染み深いでしょう。というのも、「リゾッチャ」は当初キャンペーン自体の名称だったそうですが、のちに機体の通称としても用いられ、機体にも「Resocha」のロゴが入るようになりました。ちなみに、この語源は「リゾート」と「やったぜ!」を意味する「アイガッチャ(I gotcha)」を組み合わせたものだそうです。
4枚目のジンベイジェットの写真は-800ではなく-400じゃないでしょうか。