吉川和篤(軍事ライター/イラストレーター)の記事一覧
Writer: 吉川和篤(軍事ライター/イラストレーター)
1964年、香川県生まれ。イタリアやドイツ、日本の兵器や戦史研究を行い、軍事雑誌や模型雑誌で連載を行う。イラストも描き、自著の表紙や挿絵も製作。著書に「九七式中戦車写真集」や「イタリアの中戦車・重戦車写真集 」、「イタリア軍写真集」など。
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戦車が装備した信号機 何のため? 旧軍の九七式中戦車に見る3色灯のナルホドな実用性
現代の戦車にも見られる砲塔上のカラーランプ、実は旧日本陸軍の戦車にも同様の装置が搭載されていました。それは赤・黄・緑色の組合せから「信号灯」と呼ばれて、夜間や無線封鎖時の通信手段に使われていたのです。
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「魚雷艇ごとアルプスを越えろ」どうやって? イタリア海軍の大遠征 最後はフィンランドへ
第2次世界大戦中、陸路でアルプスを越えた船がありました。これはイタリアで開発されたM.A.S.魚雷艇で、同盟国の求めに応じてホームグラウンドの地中海を飛び出し、黒海、さらにはフィンランドのラドガ湖まで行き、戦っています。
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キャノピーあると邪魔!? 開放式操縦席の方が高評価だったイタリア戦闘機MC.200とは
第2次世界大戦の前半、イタリア戦闘機の主力を務めたアエル・マッキ社製のMC.200型。当初その操縦席は、近代的な水滴型のガラス風防に覆われていましたが、初期生産後は開放式に「退化」しています。いったいなぜ風防を外してしまったのでしょう。
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実は後ろ向きが前だった? 日本戦車の砲塔機関銃 取付位置が不思議なワケ
戦前戦中において日本の主力戦車であった八九式中戦車や九七式中戦車では、砲塔の後部に主砲とは逆に向く形で機関銃を装備していました。一見すると、後方の警戒用にも見えますが、実はある状況ではそちらが正面になりました。