思わず歩き回りたくなる異形の「円形歩道橋」 元祖は札幌に! 現在新たな姿へ変貌中
地上から見上げると空飛ぶ円盤のようなデザインを持つ「円形歩道橋」、この元祖が札幌市白石区に存在します。その異形のデザインから表彰や番組の舞台にもなったこの橋のいまを実際に見てきました。
「六叉路」ゆえの日本初「円形歩道橋」
横浜みなとみらい(横浜市中区)の「新港サークルウォーク」に代表されるドーナツ型の「円形歩道橋」は、地上から見上げると空飛ぶ円盤のような異形のデザインが特徴ですが、近ごろでは、それほど珍しいものではなくなっています。
この円形歩道橋の元祖としては、札幌市白石区の菊水6条4丁目にある通称「菊水円形歩道橋」が日本で最初に設置されたものして知られています。設置されたのは1971(昭和46)年で、直径56m、一周回ると180m弱の大きさです。
菊水円形歩道橋が設置されたのは、ここがもちろん道内屈指の「交通の難所」であるからといえるでしょう。歩道橋が架かる交差点は、札幌の中心街に向かう幹線道路をはじめ大小6本の道が集まる六叉路となっています。
特異なデザインから、表彰を受けたこともあるほか、とある道内のローカル番組ではロケの舞台にも。このことから「聖地」としての一面もあるそうです。
ちなみに2020年9月現在、この歩道橋は「生まれ変わり」の真っ只中でした。というのも、2019年から3年かけ、順次塗装の塗替え、舗装の打ち替え、照明灯の更新、橋脚基礎コンクリートの補修などを実施中。そのため、歩道橋の一部が通行できなくなっています。
【了】
※一部修正しました(10月24日9時45分)。
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