路上の案内標識「色付き矢印」アリなの? 行先わかりやすく 標識以外も工夫が随所に

道路の案内標識の矢印、一般的には白ですが、近年は一部で色付きのものが見られます。どのような役割があるのでしょうか。そもそも、アリなのでしょうか。

高速道路でも増えている標識の「カラー矢印」

 道路の案内標識といえば、矢印や文字は白色ですが、近年、一部で色付きの矢印が登場しています。

 この色付き矢印、2014(平成26)年4月から法令で正式に認められるようになりました。一部の道路では、それ以前から「法定外表示」という形で用いられていましたが、いざ導入しようとすると関係者間の協議が難航するケースがあり、取り組みを広めるべく法令で明確化されたのです。

 矢印の色は多くの場合、路面のカラー舗装とセットになっています。これにより複雑な分岐案内をわかりやすくすることが、交通を円滑にし、安全対策としても有効とされています。現在は高速道路でも取り入れられている手法です。

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色付きの矢印が使われた標識の例。ドライブレコーダーより。

 色の指定は特になく、1枚の標識に複数の色が使われることもあります。とはいえ、案内標識における青や緑の板と、従来の白矢印の組み合わせは、視認性を考えてのもの。矢印のカラー化にあたっては、白縁をつけるなど、色弱者を含めた視認性への配慮も求められています。

 このため、夜間の視認性を考慮し、標識のカラー化に合わせて照明をオレンジ色のナトリウムランプから白色灯に変え、矢印の色をハッキリ認識できるようにしたケースもあります。

【了】

【写真】超複雑な標識も見やすく? 矢印カラー化事例をサクッと見る

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1件のコメント

  1. 本文中に色弱者への配慮といったことが書かれていましたが、交通信号も緑矢印は既に可能なので、一歩も二歩もすすめて黄色△、(軌道信号のような)赤×の採用も考えていくべきなのでしょうか。クルマのテールライトも赤い×を2つとか?