N700系新幹線に2箇所ある「屋根上出入口」 使ってみた

運転士 強制停電スイッチ「EGS」 作動

 この「飛来物除去訓練」は、運転士が1号車の運転台から「EGS」を扱って、それから車掌が「屋根上昇降ハッチ」を使い登る、という手順で行われました。

Large 201105 hirai 02

拡大画像

命綱を架線に接続して屋根上を歩く車掌(2020年11月5日、恵 知仁撮影)。

「EGS」――「保護接地スイッチ(Emergency Ground Switch)」を使うと、架線の電気がパンタグラフからレールへ流れ、異常を検知した変電所が送電を自動的にストップ。車両側から、その区間を停電させることができます。まず「EGS」で感電の危険をなくし、それから飛来物を除去した、というわけです。

 ちなみに、N700系の屋根上出入口、8号車と10号車の2箇所にあります。

【了】

【写真】走れなくなったパンタグラフ 人と比べると意外と大きいかも

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 連結面間に外幌があるからその代わりにハッチをつけたのでしょうね。そしてその使い方を具体的に書かなかったのはそれを見て真似していたずらするものが現れるのを防ぐためでしょうね。架線停電させてないとちょっと屋根に上半身を出しただけで電撃を受けそうです。